娘への暴行容疑で25日に現行犯逮捕され、辞任した巨人・阿部慎之助前監督(47)が26日、都内で会見を行った。この日の午前に山口オーナーと面会して辞任を申し入れ、受理された。

 会見では「私の家族のトラブルで多くの野球ファンの方、そしてプロ野球関係者の方、会社に多大なご心配とご迷惑をかけました。そして伝統ある巨人軍の監督の名も汚してしまって、とても深く謝罪したい気持ちでいっぱいでございます」などと謝罪。弁護士が娘からの手紙を代読した際には涙を見せる場面もあった。娘からの手紙は以下の通り。

 「報道関係者の皆様へ。今回の件につきましては、家庭内のことにかかわらず、大々的な報道になってしまったこと、大変申し訳ございません。これは、私自身の意思で書いております。父にはこのような声明はいらないと言われましたが、事実と異なる点がSNSでの臆測や報道でなされておりますので、その点についてお伝えさせていただければというふうに思います。まず、暴力に関しましては、殴る、蹴るなどといった事実はございませんでした。報道では殴られた、などとありますが、私の過度な状況説明によって、報道内容が事実と異なってしまったことについては明確にお伝えさせていただければと思っております。父との、このような大がかりなケンカというのは初めてのことで、ChatGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所というものがありますよという形で説明書きがなされ、それで、お電話をさせていただきました。どのようにすれば分からないといった形を児童相談所の職員に相談させていただいたにもかかわらず、どうしたらいいかといった私自身の意向が聞かれることはなく、警察に通報されるという形になってしまいました。

警察が来て、一番驚いているのは自分自身ですし、父が警察に連行された姿を見て、目前で私は泣き崩れてしまいました。皆様をお騒がせしてしまい、このような大事になってしまったことにつきましては、深く反省をしております。大変申し訳ございません。実際、父はいつも陽気で私とはダジャレを言い合い、笑い合う中で、一緒に食事に出かけたりするなど、通常の家族として交流しています。私のことを心配されている方も、たくさんいらっしゃるとは思いますが、この点につきましても大丈夫ですので、ご心配のほど、ありがとうございます。このような大事に発展してしまったこと、私が言うのもなんですが、非常に恥ずかしく思っています。今さらとはなりますが、ケガに関する心配などにつきましては私の体が丈夫だったこともあり、心配はご無用ですのでご安心ください。多方面にわたり、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしてしまい誠に申し訳ございませんでした。なお、父とは既に仲直りをしておりまして、ご安心ください。最後になりますが、この先、家族や父や私のことで、SNS等で叩くといった誹謗中傷や、晒し行為などは、なかなかこのご時世収まらないと思いますが、なるべく控えていただくことを切に希望しております」

 25日午後7時10分頃、児童相談所から110番通報があり、阿部監督は18歳の娘に対する暴行の疑いで現行犯逮捕された。都内の自宅で娘をつかんで倒すなどした疑いが持たれていて、「姉妹でけんかしているところを『静かにしろ』と言ったら、言い返してきたのでかっとなった」と供述し容疑を認めているという。警視庁が呼気検査をした結果、飲酒していたとみられている。

26日未明に渋谷署から釈放され、車に乗って署を出た。今後は任意で捜査する。

 2001年から巨人一筋で19年プレーし、強打の捕手として8度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献。現役引退後は2軍監督や1軍コーチを務め、24年から1軍で指揮を執っていた。就任1年目の同年にリーグ優勝。昨年はリーグ3位に終わり、今季はここまで24勝22敗でリーグ3位だった。監督通算成績は171勝150敗11分け。

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