福間香奈女流王位に大島綾華女流二段が挑戦する第37局女流王位戦五番勝負は、福間女流王位2連勝で迎えた第3局が5月23日(土)に福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で行われました。対局の結果、王道の四間飛車を用いた福間女流王位が112手で勝利。
挑戦者得意の急戦形
10日ほど前に行われた第2局では先手四間飛車をもって大島女流二段得意の金無双急戦を打ち破っていた福間女流王位。そのイメージを持ったまま後手番で迎えた本局も四間飛車を連採。この注文に応じるように大島女流二段も同様の急戦から作戦開始。銀桂の協力で振り飛車側の大駒を抑え込みつつ自らの飛車をさばく狙いです。
銀損の代償に竜を作った大島女流二段の攻勢が続きます。事前研究の範囲か、ともに指し手のペースは速く、観戦する棋士も「70手付近まで定跡通りに進んで現代将棋の恐ろしさを痛感」(鈴木大介九段のSNS)と驚きを隠せません。対局開始から2時間、形勢はわずかに居飛車ペースで、守勢の振り飛車側に勝負手が求められる終盤の入り口に差し掛かっています。
やっぱり最後は終盤力
先に勝負したのは福間女流王位でした。自陣の角金が両方取られそうになっている局面で、玉頭への放り込みから馬を切って先手陣を乱したのが実戦的な勝負順。瞬間的に大きな駒損になるものの、先手玉を危険な形にすれば勝ちやすいと見ています。厳密には駒得を果たした居飛車が有利なものの、一転して守勢に立たされた大島女流二段は攻め合いに出るタイミングでミスが出ます。
角打ちで竜を追われたとき、竜を敵陣二段目に逃がしたのが大島女流二段の局後悔やんだ敗着に。
開幕3連勝で防衛を決めた福間女流王位はこれで8連覇に実績を伸ばし「課題の残るところはあったがひとつ結果を残せてうれしく思う」と喜びを語りました。
水留啓(将棋情報局)











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