マイナビは5月26日、「六月病と評価フィードバックに関する調査」の結果を発表した。調査は2026年5月1日~5月8日、全国の20~50代の正社員18,464人および、中途採用業務を担当する全国の経営者・役員または会社員823人を対象にインターネットで行われた。

○正社員の5人に1人が現在の職場で「六月病」を経験

「六月病」とは、新年度の業務や環境に一定程度慣れた後、6月前後に仕事や私生活のモチベーション低下や疲労感などを自覚する状態を指す。「五月病」とは違い、6月は連休がないことや特有の気候変化なども影響している可能性がある。医学的な診断を示すものではなく、あくまで回答者自身の認識に基づくものである。

20~59歳の正社員に、六月病の定義を説明したうえで、現在の職場において「六月病の状態を感じたことがあるか」を聞いたところ、全体の19.8%が「ある」と回答した。年代別にみると、20代(27.6%)が最多で、30代(23.8%)が続き比較的若い層で高い傾向がみられた。

六月病のきっかけについて自由回答を分析したところ、主に4つの要因に分類された。 新年度の環境に慣れる過程で生じる変化や、賞与や評価への不満によるモチベーション低下、祝日が少ない時期が続くことによる意欲の低下、梅雨時期の天候や気圧などの影響が挙げられる。

また、「ボーナスの少なさ、日頃の残業の多さ、新年度からの疲れ、新人への指導などで疲労回復に時間がかかり、季節も梅雨でしんどいと感じた(30代女性)」など、4つの要因が単独ではなく、複数重なっている人もいる。これらの結果から、6月前後は新年度の環境に慣れてきたなかで、さまざまな種類の不満が重なりやすい時期であることがうかがえた。

○「六月病」で感じた自身の変化

六月病経験者に、六月病であると感じた際の自身の変化について聞いたところ、「疲れやすさを感じるようになった(54.0%)」が最多となり、「仕事へのやる気が出にくくなった(53.9%)」も半数を超えた。また、「気分の落ち込みや不安を感じることが増えた(45.3%)」、「仕事を始める・出社するのが億劫に感じた(43.0%)」も4割を超え、体調面だけではなく心理面での変化を自覚する人も一定数いることがうかがえる。

六月病をきっかけにとった行動では、「生活リズムや体調管理を意識するようになった(27.7%)」が最多となり、「意識的に休みを取るようにした(有給休暇の取得など)(23.9%)」が続いた。
一方で、「特に行動しなかった」人も29.0%となり、六月病への向き合い方には個人差がみられる。

○直近の評価への納得感

六月病のきっかけでは「賞与や評価への不満によるモチベーション低下」が見られたが、直近の自身の評価への納得感について聞いたところ、「納得感がある(計)」は48.4%と、全体の約半数だった。個人に対する評価のフィードバックの有無については、「フィードバックは無く、結果のみ知らされる(20.0%)」「フィードバックも結果の共有も無い(35.6%)」の合計は55.6%となり、半数以上がフィードバックをされていないことが分かった。

評価の納得感別にみると、納得感がある層では「丁寧なフィードバックがある(39.5%)」が高い一方、納得感が低い層では「フィードバックも結果の共有も無い(68.4%)」が高い傾向がみられた。また、企業に対して評価のフィードバックの位置づけについて聞いたところ、「重要視されている(計)」は73.6%で高い一方で、「社内でルール化されている(計)」割合は49.6%にとどまった。また、「フィードバック実施は重要視されておらず、ルール化はされず個人の裁量に任されている(14.0%)」とした企業も一定数あることがわかった。

○「6月はメンタル不調に関する相談が増える」企業4割超

企業の中途採用担当者に「6月は他の月と比べて従業員からのメンタル不調に関する相談が増えると感じるか」を聞いたところ、「当てはまる(計)」は46.1%だった。

具体的な相談内容を見ると、業務内容が自分に合っていないという悩みや、環境に慣れてきたことで表面化する人間関係への不満、周囲の成果と自身を比較して落ち込むといった声が挙げられた。また、いわゆる五月病から続く形で、やる気や集中力の低下を訴える相談が寄せられるケースもみられた。
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