ネリと井上。注目を集める両雄がついに拳を交える。

(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext、(C)Getty Images

 いよいよ大一番の幕が開ける。

 5月6日、ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、東京ドームで行なわれるWBC世界同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦に臨む。

【動画】英紙が愕然としたスパー風景! 井上尚弥の破壊力抜群の左フックを見る

 まさに歴史的な興行だ。東京ドームでボクシングの世界戦が行われる1990年2月、世界ヘビー級王者のマイク・タイソンが、ジェームス・ダグラス(ともに米国)に衝撃的なKO負けを喫した統一戦以来、約34年ぶりとなる。

 井上と対峙するのは、17年8月と18年3月の元WBC世界バンタム級王者・山中慎介との2戦を通じ、ドーピング違反や体重超過で騒がせた“悪童”。下馬評では、26戦無敗(23KO)の実績を誇る井上が圧倒的に優位という見方が強い。

 井上優位は海外の主要オッズでも物語られている。英国の大手ブックメーカー『William Hill』では、井上の「勝利」が1.06倍で、ネリは8倍となっている。さらに結果予想も、1番人気は井上のKO、TKO勝ちで1.17倍となっている。

 また、「イノウエは容赦ないファイターであり、圧倒的なノックアウト力を持っているだけでなく、真のボクシングスキルもある」とする米スポーツ専門局『CBS Sports』のオッズ予想でも、井上の勝利は「-1200」に対し、ネリのそれは「+700」。やはり井上の“圧勝”と見る向きは強い。

 これだけ「勝利」を予想する声が強まるなかで、井上はいかなるパフォーマンスを見せるのか。

ゴングの時が刻一刻と迫っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]