電撃的休養を発表した松井監督。(C)産経新聞社

 不振脱却に向け、大きな決断が下された。

 5月26日、西武は松井稼頭央監督が本拠地でのオリックス戦を最後に休養に入ることを正式に公表。監督代行として渡辺久信GMの就任も合わせて発表した。

【関連記事】開幕から1か月半、危機的状況の西武で緊急トレードの可能性は? 球界OBから注目される「右の大砲」の存在

 就任2年目で松井監督は厳しい立場にあった。就任1年目の昨季にリーグ5位に低迷したところから今季は捲土重来を期した。がしかし、チームは開幕から低調なパフォーマンスに終始。3、4月に8勝18敗で借金10を背負うと、5月も7連敗を喫するなど7勝12敗と黒星が先行。

首位ソフトバンクとは15.5ゲーム差と大きく水をあけられていた。

 西武の公式サイトで松井監督は「厳しい戦いが続いているなか、変わらず声援を送り続けてくださるライオンズファンの皆さまの期待に応えられず、大変申し訳なく思っております」と挨拶。そして、自らの考える“責任”を口にした。

「何とか巻き返しを図ろうと、コーチや選手たちと共に戦ってまいりましたが、指揮をシーズン途中で渡辺GMに託すこととなりました。昨年からこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果に繋げることができなかったのは、指揮官である私の責任です」

 果たして、大胆な決断は西武を変える“劇薬”となるのか。かつてチームを日本一に導いた渡辺久信監督代行の手腕も含めて注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]