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 パドレス傘下3Aエルパソに所属していた秋山翔吾外野手(34)が退団。日本球界復帰が現実味を帯びてきた。

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 秋山は開幕前にレッズを戦力外となり、その後パドレスとマイナー契約を結んでいた。出場16試合で打率・343、3本塁打、21打点と結果を示したが、6月に新型コロナ陽性となる不運もあり、試合出場から遠ざかっていた。

 今後については「まだ米国で戦いたい気持ちはある」としながらも、有力なオファーがなかった場合は日本球界復帰も視野に入れているという。

 となれば、最右翼と見られているのは古巣の西武だ。渡辺GMは開幕前にレッズを戦力外となったときにも名乗りを上げており、関係性は良好。日本で通算1405安打の成績を残し、実績は十分とあって、現在リーグ3位とさらなる上位を狙う中で獲得に至れば、貴重な戦力となりそうだ。

 一方、チームでは成長著しい若手も出てきた。

「故障から復帰した若林、愛斗、岸といった選手は20台半ばのまさに伸び盛りの選手たち。チームは現在若返りを図っている最中。その流れに逆行しないかという点は気になるところです」(放送関係者)

 走攻守そろった新スピードスターと期待を集める若林は昨年5月30日に左膝前十字じん帯を損傷。厳しいリハビリ生活を乗り越え、5月末に復帰したばかり。外野陣はイキのいい若手が最近は存在感を示しているとあって、チーム構成に影響を与えないかと心配されている。


 対抗馬は得点力不足に悩むソフトバンクがあがる。栗原、上林の故障離脱が続くなど、外野手不足に悩まされていることもあり、獲得に動くと見られている。その場合は豊富な資金力がアドバンテージとなりそうだ。

 西武時代には首位打者、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブと数々のタイトルを総なめにした秋山。その決断の行方が注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]