山本は近年、正捕手としてチームを支えてきた(C)産経新聞社

 衝撃トレードの余波が収まらない。

 ソフトバンクとDeNA両球団は5月12日、ソフトバンク尾形崇斗投手と井上朋也内野手、DeNAの山本祐大捕手による2対1の交換トレードを発表。

【トレード速報】DeNAが正捕手の山本祐大をまさかの放出!!正捕手の穴は大きくないのか!?ソフトバンク尾形崇斗&井上朋也に期待することは?

 山本は今季24試合でスタメン出場。DeNAを支える正捕手だっただけにファンの間でも衝撃が広がっている。

 独立リーグ滋賀から2017年ドラフト9位入団。着々と足場を固め、24年に108試合、25年は104試合に出場し、近年はDeNAの正捕手として投手陣をけん引してきた。

 一方、交換トレードの相手の尾形は今季がプロ9年目。ここまで10試合に登板して0勝2敗、防御率3.00。最速159キロ右腕として知られる。

 内野手の井上は2020年のドラフト1位入団。今季がプロ6年目。右の大砲候補として覚醒が期待されながら、チームではなかなか活躍の機会が得られなかった。

 今回のトレードに球界内からも考察の声が上がっている。

 現役時代は日本ハム、阪神で活躍、引退後は阪神、中日でヘッドコーチを歴任した片岡篤史氏が5月12日に自身のユーチューブチャンネルを更新。

「【トレード速報】DeNAが正捕手の山本祐大をまさかの放出!!正捕手の穴は大きくないの!?ソフトバンク尾形崇斗&井上朋也に期待することは?」と題した動画で今回のトレードに関して独自の考察を加えている。

 今回のトレードに関して片岡氏は「なんとか山本が欲しかったんやろね」と現在のソフトバンクの捕手陣容からして、もう1人力のある捕手が欲しかったと見る。

 「毎年ソフトバンクは優勝争いするチームだし」と常勝軍団ならではの層の厚さが求められるとして、現在は海野隆司が正捕手としてチームを守るも「打つほう、なかなか結果が出ない そこは競争になってくるんだろうね」と山本は勝負強い打撃も持ち味とあって、「打てる捕手」としてもソフトバンクから評価されていたと考察する。
 
 その上でソフトバンクにとっては「山本が来たということは間違いなくプラス」として、育成に時間がかかり、日々の試合でも負担の多いポジションとあって「キャッチャーというポジションはいつ怪我が起きてもおかしくないだけに、力の差のない選手をそろえておくのが1番いい」とソフトバンクにとってはチーム編成上必須のトレードだったと見る。

 また一方のDeNAにおいては正捕手をトレードという形になり、片岡氏も「DeNAがよく出したよね」と正直な感想を漏らすシーンもあった。

 その上でDeNA側の思惑としては「これでDeNAは松尾に舵を切るということやね」と大阪桐蔭出身、こちらも「打てる捕手」として知られる若手の松尾汐恩を正捕手として起用していく構えと予想する。現状のチームでは捕手として脂の乗り切った山本、また育てたい松尾と併用が強いられることで「どっちつかず」になっていたこともあると見る。今回、山本を放出したことで完全に松尾にシフトしていくと予想する。

 獲得した尾形、井上にしても長期的スパンで今後の活躍が期待できるとした。
 
 今回のトレードは衝撃が広まるとともに、何より両球団ファンの間からは移籍した3選手の新天地での躍動した姿を願う声が多く上がっている。「どちらも正解」とできるか、引き続き3選手のパフォーマンスに注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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