長身の後藤にはセットプレーの攻守でも存在感を示してもらいたい(C)Etsuko MOTOKAWA

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)開幕までカウントダウン状態に突入している日本代表。

 6月3日からは事前合宿地・モンテレイ入りしたが、当初予定の練習場がピッチコンディションの問題で使えず、新たな練習場を確保。

そちらの方も必ずしも芝生の状態がいいとは言えなかったが、海外遠征を繰り返している選手たちは対処方法が分かっているはずだ。

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 そのボコボコのピッチで、全体練習前に名波浩コーチらとともに精力的にランニングをしていたのが後藤啓介(シントトロイデン)。6月3日は彼の21歳の誕生日。そういう意味でも特別に気合が入っていたのかもしれない。

「日本以外で誕生日を迎えるのが初めてなので新鮮です。日本時間では昨日だったので、結構連絡が来ましたけど、森保さん(一/監督)からも『誕生日おめでとう』と言われました」と本人はまず嬉しそうにコメント。

「W杯の前という重要なタイミングで祝ってもらえるのは本当に嬉しいこと。ここまで本当に理想通りですし、こんなにうまくいくとは思っていませんでしたけど、W杯は目指していたので、あとは初戦を迎えて、どれだけそれまでに準備ができて、結果を残せるかだと思うので、いい準備をして待ちたいと思います」とも語り、改めて目を輝かせた。

 その後藤だが、アイスランド戦を見ても分かる通り、同じ21歳の塩貝健人(ヴォルフスブルク)とともにジョーカー的な起用がメインになりそうだ。

 ご存じの通り、南野拓実(モナコ)、三笘薫(ブライトン)の2人が負傷離脱したことで、今の日本代表は最終予選でジョーカー役を担っていた伊東純也(ゲンク)、中村敬斗(スタッド・ランス)らをスタートから使わざるを得なくなってしまった。となれば、控えの攻撃陣はやや手薄感がある。アイスランド戦で決勝点を挙げた小川航基(NECナイメンヘン)や快足FW前田大然(セルティック)らも陣取って入るが、カードは多ければ多いほどいい。

最前線、2列目で幅広く使える後藤にはより大きな期待が寄せられるのだ。

「途中から入る難しさというのはありますし、試合の流れに乗るのも難しいですけど、ジュビロ磐田時代はそのポジションをもらっていた。それを思い出しながら、うまく順応しながらやっていきたいと思っています。

 より拮抗した中でゴールをこじ開けるのは途中から出る選手。自分はそこを得意分野としていましたし、代表でどういう使われ方をしてもやれる自身があるので、日本の勝利に貢献できればなと思います」

 21歳最初の誓いを口にした後藤。その言葉通り、絶対的切り札としてチームを勝たせてくれれば理想的なシナリオ。日本のみならず、世界で見守る人々を驚かせるような強烈インパクトを残す大型FWの一挙手一投足を今から楽しみに待ちたいものである。

[取材·文:元川悦子]

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