食品の保存に便利なジッパーつき保存袋。冷蔵や冷凍、下ごしらえなど幅広く使えるため、家庭のキッチンでは欠かせない存在です。
使い終わった後で『再利用』を考える人も少なくありません。
しかしメーカーによると、こうした保存袋は基本的に『使い切り』を想定した製品であり、再利用は推奨していないといいます。
そこで、衛生面や機能面でのリスクについて、ジッパーつき保存袋の製造販売を行っている日本サニパック株式会社に聞いてみました。
機能面の低下
ジッパーつき保存袋はポリエチレンフィルムで作られているため、繰り返しの折り曲げや摩擦によって微細なキズが生じるとのことです。
こうしたキズは目に見えにくいものの、密封性や強度を徐々に低下させる原因になります。
また、ジッパー部分も開閉を繰り返すことで摩耗し、かみ合わせが弱くなることがあるのだとか。
密閉できなくなれば、保存中の液漏れや空気の侵入につながるおそれがあります。
※写真はイメージ
さらに、洗浄そのものが袋の劣化を早める可能性もあるようです。
スポンジでこすったり、熱い湯を使ったりすると、フィルムの強度が低下しやすくなります。
そのためメーカーでは、安全面を考慮して再利用を推奨していないとのことです。
衛生面のリスク
袋の構造上、食品のかけらや油分が袋の折り目やジッパーの溝などに残りやすくなっています。
家庭で洗剤と水を使って洗浄しても、こうした部分の汚れを完全に取り除くのは簡単ではありません。
見た目はきれいでも、細菌が残っている可能性は否定できないとのこと。
特に再利用を避けたいのが、生肉や魚を入れた場合です。
サルモネラ菌やカンピロバクターなどの病原菌のリスクを十分に考えなければなりません。
袋の表面にできた細かなキズの内部に菌が入り込むと、家庭用洗剤で洗っても十分に除去できない場合があります。
※写真はイメージ
また、肉や魚の油脂は袋に吸着しやすく、洗浄しても残りやすい特徴があるようです。
残った油分は時間とともに酸化し、異臭やニオイ移りの原因になるでしょう。
そのほかの使用方法の注意点
また、使用方法にもいくつか注意点があります。
例えば電子レンジでの加熱は避けたほうがよいでしょう。
保存袋に使われるポリエチレンの耐熱温度は約70℃ですが、電子レンジでは油分や糖分を含む食品が局所的に高温になり、袋が変形したり溶けたりする可能性があります。
解凍する場合は自然解凍や流水解凍を選ぶと安心です。
そのほか、袋いっぱいに食品を詰め込んだり、骨つき肉など尖ったものを入れたりする使い方も破損の原因になるでしょう。
※写真はイメージ
使い切りを前提に、ジッパーつき保存袋を上手に活用しよう
ジッパーつき保存袋は、使い切りを前提とした製品です。
衛生面や安全性を考えると、無理に再利用するよりも用途に合わせて適切に使うことが大切でしょう。
食品を安心して保存するためにも、正しい使い方を心がけたいところです。
[文・取材/ブリジア 構成/grape編集部]









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