米バージニア州で行われているジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉毀損裁判。連日衝撃の証言が明らかになるなか、全額寄付をすると発表していた慰謝料を、アンバーが言葉通り寄付していなかったことが分かった。



【写真】裁判初日、米裁判所前で目撃されたジョニー・デップとアンバー・ハード

 この裁判は、アンバーが米ワシントンポスト紙の意見記事の中でDV被害を告白したことについて、名指しこそしないものの加害者がジョニーであると示唆したために仕事や評判を失ったとし、ジョニーが彼女を相手取り名誉棄損で訴えを起こしたもの。ジョニーが5000万ドルを要求している一方、アンバー側も1億ドルを求めて反訴しており、直接対決の様相を呈している。

 Varietyによると、現地時間の4月27日、ジョニーの弁護士が、事前に収録されたアメリカ自由人権協会(ACLU)のCOOテレンス・ドハティの証言録取を公開した。

 アンバーは離婚した2016年に、ジョニーから受け取る慰謝料700万ドル(約9億1000万円)を、ACLUとチルドレンズ・ホスピタル・ロサンゼルスにそれぞれ半額ずつ寄付すると発表していたが、これまで協会は130万ドル(約1億7000万円)しか受け取っていないという。

 その内訳は、35万ドル(約4600万円)がアンバーから直接支払われたもので、50万ドル(約6500万円)を当時アンバーが交際していたイーロン・マスクに関係する口座から、35万ドルをアンバーの指示による口座から受け取り、10万ドル(約1300万円)がジョニーから直接支払われたものという。

 以降支払いが滞っていることから、2019年にアンバーに連絡を取ったところ、経済的に問題があるため支払うことができないと回答されたそうだ。


 また、今回の裁判の焦点となっているワシントンポスト紙の意見記事について、ACLUが記事作成を一緒に手掛けたことが明かされ、この記事を『アクアマン』のプレミアに合わせて公開するよう計画されていたことが明らかになった。同作のプロモーションで注目が集まるのを利用してのことだったが、これに対し、ジョニー側は、アンバーのキャリアアップのために利用したと非難したという。