ペネロペ・クルス主演、ペドロ・アルモドバル監督の映画『パラレル・マザーズ』より、日本限定ポスタービジュアルが解禁。スタジオジブリ鈴木敏夫ら著名人からコメントが到着した。



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 ペドロ・アルモドバル監督待望の最新作となる本作は、ライフワークでもある母の物語に戻り、同じ日に母となった2人の女性の数奇な運命と不思議な絆、この困難な時代における生き方を描く。さらにアルモドバル監督の中で年々重要となるテーマ「スペイン内戦」を、彼らしいアプローチで人生のドラマの中に織り込み、深く広く多様な世界観を作り上げた。

 主演を務めるのは、アルモドバル監督と7度目のタッグとなるペネロペ・クルス。シングルマザーとなり、答えの出ない問いを抱え続けるジャニスの複雑な心情を、揺れる眼差しで体現した。ペネロペ演じるジャニスと同じタイミングでシングルマザーとなるアナには、アルモドバルに「偉大な新発見だ」と言わしめた新鋭で、これが長編映画2作目の出演となるミレナ・スミット。アナの母親に、『マシニスト』のアイタナ・サンチェス=ギヨン。アルモドバルファンにはおなじみのロッシ・デ・パルマも顔を出し、スクリーンに味わいを添える。

 ヴェネツィア国際映画祭の最優秀女優賞受賞、アカデミー賞2部門ノミネートを始め、既に23受賞83ノミネート(7月11日時点)を果たした本作の日本公開を記念して、日本限定ポスタービジュアルが完成した。日本限定ポスタービジュアルは、ジャニス(ペネロペ)とアナ(ミレナ)の運命を変える赤ん坊を見つめた本作の中でも最も印象的なシーンカットを使用。同じ日に母となった2人の数奇な運命と衝撃の物語を予感させるデザインとなっている。

 また、スタジオジブリの鈴木敏夫をはじめ、本作をいち早く鑑賞した著名人・マスコミからコメントが多数寄せられている。

 映画『パラレル・マザーズ』は11月3日より劇場公開。


 ※鈴木敏夫ら著名人のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■鈴木敏夫(スタジオジブリ)
美しいとはこういうことさ。

■高橋ヨーコ(フォトグラファー)
共に過去を共有し、未来の物語を紡いでいく家族。そんな彼らが複雑に絡み合えばあうほど、家族とはなんともシンプルな人間関係なんだと気付かされる。

■ホンマタカシ(写真家)
アルモドバルとペネロペのタッグを見逃すのは、大好きな人が暖かい白飯と味噌汁を朝食に、せっかく用意してくれているのに、それをひっくり返すようなもんですよ(笑)。

■シトウレイ(ストリートスタイルフォトグラファー/ジャーナリスト)
登場人物のファッションも、インテリアも映画の目作りもカラフルで見てて楽しいお洒落映画…かと思いきや硬派な政治史観や戦争問題だったりも織り込まれてて。なんていうかこれはある意味「おシャレ映画3.0」!

■山崎まどか(コラムニスト)
アルモドバルが描く愛の形が変化した。母と子、男と女、女と女の複雑な関係から、その背景にあるより大きな物語へ。今の世代と連なる過去の人々への哀悼と惜別。この切なさと深い悲しみは間違いなく彼の新境地だ。

■中野翠(コラムニスト)
赤ちゃん取り違えという奇抜な話だけれど、ありえない話でもない。母性とは? 血の絆とは?と考えさせられる。
アルモドバル監督の美神、ペネロペ・クルスの衰えない美貌にも注目!

■町山広美(放送作家)
嘘さえマコトになりうる「愛の複雑怪奇」をタブーをものともせずに描いてきたアルモドバルが、白髪になった今問う、真実の重み。モラルや平穏よりも、真実を。

■石川三千花(イラストレーター)
サスペンスフルに交差する2人のシングルマザー。
彼女たちの深い情感を描きながらも、
インテリアやファッションのこだわりを怠らないのも
アルモドバル監督らしい。

■安野ともこ(スタイリスト)
アルモドバル監督の、衰えることを知らない発想力と表現力に強い衝撃を受けました。
全て記憶しておきたくなるような色使いのインテリアにも心奪われ、
主人公ジャニスのラディカルで人間味溢れる存在感と見事に融合を遂げて、決してファンタジーの世界に誘われないところが絶妙。
予測不可能な展開を遂げていくストーリー展開。
二重三重に置かれた複雑な状況下に立たされても、常に正直で誠実で何事にも屈しないジャニスの生き方は実に清々しくたくさんの刺激をもらいました。

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