フレッシュな顔ぶれの四期生が新加入した日向坂46。最新8thシングル「月と星が踊るMidnight」では、一期生・齊藤京子が自身初の表題曲センターを務めるのも注目される。
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■センター・齊藤京子は「ブレている瞬間がない」
――今回の表題曲「月と星が踊るMidnight」は、愛知県・Aichi Sky Expoで開催した全国ツアー「Happy Smile Tour 2022」初日公演でサプライズ披露しました。
金村:事前に何も情報解禁していなかったので、センターが(齊藤)京子さんだと発表されたときのお客さんの「待ってました!」というざわめきが印象に残っています。「新しいシングルで京子さんがセンターだといいな」と思っていた人たちがたくさんいらっしゃったでしょうし、ホッとした気持ちと緊張と、いろんな感情が混ざりながらも、一生懸命パフォーマンスしました。
丹生:愛知公演では体調の関係でシングル表題曲のパフォーマンスに参加できなかったので、ステージ裏でモニターを見ていました。京子さんの表情に心を持っていかれたというか、目がすごくウルウルされていて、きっと、緊張とか感動とか、いろいろな思いが詰まっていたのかなって。私もウルウル来て「やっぱり、京子さんがセンターでよかった」という気持ちになりました。
――シングル表題曲で初のセンターを務める齊藤さんのパフォーマンスに対する印象は?
金村:昔からアイドルとしての心構えみたいなものが、強く自分の中にある方だと思っています。ファンの皆さんを一番に考えていますし、パフォーマンス面でも熱心に研究されていて。表には出さないかもしれないですけど、曲中の表情やダンスの決めどころがカチッとハマるので、そうした部分を尊敬しています。
丹生:自分の中で「こうしていきたい」という気持ちを明確に持たれている方だと思うんです。客観的に見て、ブレている瞬間がないですし、ずっとどっしり構えていらっしゃるのがカッコいい。人間なので気持ちが揺らいでしまう瞬間は絶対あると思いますけど、そうした一面を見せないのがプロだなと思います。
――今回のシングルには、9月に新加入した四期生の楽曲「ブルーベリー&ラズベリー」も収録。フレッシュなMVも公開されましたが、お2人の感想は?
丹生:全員で白い衣装をまとったダンスシーンを見て、正直、めちゃくちゃ驚きました。みんな、ダンスがうますぎて「え、本当に加入したて!?」みたいな(笑)。MVの完成度の高さにも驚きましたし、頼もしいです。
金村:ダンスやリップ(シンク)のシーンを見て「かわいいな」と思って、これからどんどんいろんな形で四期生の存在が広まっていくのが楽しみになりました。
――ちなみに、二期生の皆さんは日向坂46の改名前、けやき坂46時代の「期待していない自分」が初のMV撮影参加でしたね。
丹生:当時はめちゃくちゃダンスが苦手で…。ダンス経験もなく、初のMV参加曲がバキバキに踊るテンポの速いダンスだったので、踊れなさすぎて「うわ~っ」となっていました(苦笑)。
金村:(笑)。
■グループ総数は21人から33人に 「全員選抜どうなる?」の声に何を思う
――日向坂46は、12人の四期生の加入で21人から33人となりました。人数増で、メンバー全員でパフォーマンスを行う「全員選抜制はどうなる?」と関心を寄せる声もファンからはあります。
金村&丹生:(考え込んだ上で)確かに。
金村:四期生とは、今は別々に活動していますけど、メキメキと力を付けながら初披露に向けて頑張っているので。グループは、どうなるんだろう…。今は全員選抜ですけど、次は分からないんです。先輩グループさんをふまえると、いろいろな変化が起きるのかなとは思っています。でも、変化があるからこそ歴史が続いていくとも思いますし、そうした変化も楽しみながら活動していきたいです。
丹生:ん~、難しい…。
――先輩たちも緊張したと思いますが、四期生の皆さんとの初対面はいかがでしたか?
丹生:一期生から三期生と、四期生全員が互いに一列になってあいさつしたのが最初でした。四期生のみんなが名前や出身地を紹介したあとに一言、それぞれプラスアルファで各々の気持ちを込めたコメントを準備してきてくれて。「メッセージ(グループの公式アプリ)やブログで私たちのことを言ってくださって」としっかり気持ちを述べていた子もいて「いい子だなぁ」と思いました。先輩ながら、みんなの緊張もちょっとうつりつつ、かわいいと思いながら見ていました。
金村:私は、一期生から三期生側の端っこで、“2002年組(2002年生まれの金村・小坂菜緒・濱岸ひより)”の3人で見守っていました。“2002年組“の私たちは加入当初には最年少でしたけど「若いなぁ」「かわいいなぁ」と思って(笑)。“日向坂愛”や憧れを語ってくれる子もいて、「グループが憧れてもらえる存在になったんだな」と思うと、感慨深かったです。
――現時点で、気になる四期生のメンバーも教えていただければ。
金村:まだ、あんまり話せていなくて。でも、宮地すみれちゃんは、初対面の後、すれ違いみたいな感じでちょこっと会う機会があったんです。楽屋をのぞきに行ったら私のメッセージを今も取っていると分かり、恥ずかしいけどうれしかったです(笑)。そのときはお互いぎこちなく「写真を撮ろう」としか言えなくて、緊張を和らげられたらと思い、「イェーイ!」と言いながら2ショット写真を撮りました。
丹生:私はまだ、1対1で話せていないんです。でも、初対面のあいさつでは、最年少の(渡辺)莉奈ちゃんが一番しっかりしていて気になりました。途中、緊張で泣き出す子もいた中でしっかりコメントしていて、「まだ13歳なのにすごい」と思いました。
■加入当初、お互いの第一印象は?
――四期生の皆さんのように、二期生のお2人にも一期生の皆さんとの初対面があったと思います。当時はけやき坂46(ひらがなけやき)の一員でしたが、印象に残っていることは?
丹生:初対面が(当時の)レギュラー番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)の収録で、テレビの収録現場や撮影も初めてで緊張していたし、欅坂46さんとひらがなけやきの一期生さんが座っているひな壇の前を通るとき、顔を上げられなかった記憶があります。「あ~、すみません。前通ります」みたいな(笑)。収録後のあいさつでは、テレビで見ていた方々ばかりだったので「存在するんだ」と思っていました。
金村:スタジオでは、手と足が一緒に出ちゃう感じだった…(苦笑)。先輩たちと一緒に活動する実感は、その後のライブのリハーサルでも感じました。私たちが初めて参加した楽曲「NO WAR in the furture」が完成して、おそれ多い中でのパフォーマンスは緊張しました。
丹生:思い出した。「NO WAR~」でハグする振り付けがあって、一期生さんに「ふれていいのかな?」みたいな気持ちでした。
――加入当初は、お2人の初対面もあったと思います。当時、お互いの第一印象は?
丹生:最初はたぶん、私が一方的に金村を認知していたんです。オーディションのときにすれ違って、付き添ってくれたお母さんと「モデルみたいな子だね」と話しました。失礼ながら「高校生や大学生ぐらいかな?」と話していたんですけど、中学3年生だと分かり「え!? 中3でこんなにきれいな子がいるんだ!」と衝撃を受けました(笑)。
金村:(笑)。
丹生:(笑)。外見が大人びているのに、待合室では“ザ・中学生”みたいにおしゃべりをいっぱいしていて「ギャップがすごい子なんだぁ」と思いました。
金村:私は、オーディションの時点では、丹生ちゃんをはっきりと認知していなかったんです。選考中に行われていたSHOWROOMのラジオ配信を聞いたとき、顔は知らないけど「明るくて面白い子がいる!」とは思っていて。合格後にようやく認知して、ポニーテールが似合っていて、めっちゃ真面目な子だと思ったのが第一印象でした。
――8月で二期生も加入5周年に。共に活動を重ねる中ではお互いのイメージも変わりましたか?
金村:さすがに初期とは違うかな。加入当初は、声を高くしていたし。
丹生:え~、気付かなかった(笑)。
金村:めっちゃ声高かったよ。かわいく見られたい意識があったのか、加入当時のメッセージの音声を今聞いたら別人みたいで恥ずかしい(笑)。
丹生:分かる! 意識していたんだろうって。
金村:今は素が出せるようになった。お互いに。
丹生:うんうん。
――ちなみに、お2人の距離はどのように縮まったのでしょう?
金村:2人とも埼玉県出身なので、帰り道が一緒だったのが大きかったと思います。加入当時はまだ、距離感があったかな。メンバー同士の呼び方も定まらなかったし、最初に交わしたLINEも「~ちゃんと呼んでいい?」というメッセージだったような…。
丹生:私はたぶん「美玖ちゃん」と呼んでいたと思います。でも、いつのまにか「金村」になりました。みんなから名字を呼び捨てで言われることが多いと思いますけど、やっぱり「金村」って呼びやすいし、気付いたらそうなっていました。
金村:呼び方のステップは何段階か踏んでそう。丹生ちゃんはずっと「丹生ちゃん」かも。(しみじみと)いい名前。
丹生:ありがとう(笑)。
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:上野留加)