映画『チャーリーとチョコレート工場』など、数々の作品でジョニー・デップと共演しているヘレナ・ボナム=カーター。ジョニーは、彼女が元パートナーのティム・バートンとの間にもうけた子どもたちのゴッドファーザーでもあるが、アンバーとの裁判で勝利したことで、ジョニーの汚名は完全にそそがれたとコメントした。



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 Varietyによると、ヘレナはこの度The Times UKのインタビューでキャンセルカルチャーについて、「天才を性行為のせいで追放する? もしパーソナルライフを細かくチェックしたら、何百万人もの人が不適格とされるわよ。人を追放するなんで出来ない。キャンセルカルチャーは大嫌い。すごくヒステリックになっているし、まるで魔女狩りみたい。理解に欠けている」とコメントし、異議を唱えたそう。

 ハリウッドにおけるキャンセルカルチャーについて話が及ぶと、ヘレナはケヴィン・スペイシーのような人については問題外だが、ジョニーに関しては、アンバーとの裁判に勝利したことから、「汚名は完全にそそがれた」「彼はもう大丈夫だと思う」と述べたという。


 続けて、ジョニーのアメリカでの裁判の勝利は、#MeTooムーヴメントの揺り戻しかと聞かれると、「私の見方だと、アンバーはムーブメントの振り子そのものに乗っていたんだと思う。これこそがこういった事の問題点。トレンドだと思って、みんな飛び乗る。注目を浴びたいのよ」と答えたそうだ。

 『ハリー・ポッター』シリーズに出演したヘレナはまた、シリーズの原作者で、トランスジェンダーに対して不適切発言をしたと非難を受けているJ・K・ローリングのことも擁護。

 「恐ろしいし馬鹿げてる。
彼女はしつこく追い回されている」とコメントし、「批判が行き過ぎてる。彼女は自分の意見を持っていいはず。嫌な思いをしたことがあるならとりわけね。人はみんなそれぞれトラウマを負った歴史があって、そのトラウマを元に意見を形成する。それぞれの歴史と痛みを尊重すべき。全てに同意する必要はない。
そんなの変だし退屈よ。彼女には意見があるけど、攻撃的じゃない。ただ、自分の経験から物を言っただけ」と語った。

 なお、ローリングについて、ダニエル・ラドクリフエマ・ワトソンらキャストからも非難の声が上がっているが、これについては、「彼女に意見を言わせてあげるべきだと思う。だけど、彼らは自分のファン層や世代を大事にしているんだと思う」とコメントし、理解を示した。