アカデミー賞の前哨戦としても注目の第81回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが、現地時間12月11日に発表された。テレビの部では、ファイナルシーズンを迎えた『メディア王 ~華麗なる一族~』が、作品賞(ドラマ)ほか9部門で候補入りを果たし、最多のノミネートとなった。



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 ノミネート数で次点となったのは、一筋縄ではいかない厨房スタッフとともにサンドイッチ店の改革に奮闘する若きシェフを描く『一流シェフのファミリーレストラン』と、セレーナ・ゴメスとスティーヴ・マーティン、マーティン・ショートが主演し、豪華ゲスト出演も魅力の『マーダーズ・イン・ビルディング』。それぞれノミネート5つと続いた。

 『マーダーズ・イン・ビルディング』で助演女優賞(コメディー/ミュージカル)に候補入りを果たしたメリル・ストリープは、キャリアを通じて33回目のノミネートとなり、自身の持つ最多記録を更新した。メリルはこれまで、功労賞のセシル・B・デミル賞含む、9つのゴールデン・グローブを獲得している。

これまで、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が主催してきたゴールデン・グローブ賞だが、会員の人種的多様性の欠如やスキャンダルの浮上で、昨年はスタジオや俳優らからボイコットを受けた。今年はディック・クラークとエルドリッジの主催で開催される。
今年から部門を新設したほか、候補数を5から6にアップした。

 授賞式は2024年1月7日(現地時間)に開催される予定。司会者はまだ発表されていない。

 <テレビの部>主な候補者・候補作品は以下の通り。

●作品賞(ドラマ)
『1923』
『ザ・クラウン』
『ザ・ディプロマット』
『THE LAST OF US』
『ザ・モーニングショー』
『メディア王 ~華麗なる一族~』

■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『一流シェフのファミリーレストラン』
『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』
『アボット エレメンタリー』
『ジュリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~』
『マーダーズ・イン・ビルディング』
『バリー』

■女優賞(ドラマシリーズ)
ヘレン・ミレン 『1923』
ベラ・ラムジー 『THE LAST OF US』
ケリー・ラッセル 『ザ・ディプロマット』
サラ・スヌーク 『メディア王 ~華麗なる一族~』
イメルダ・スタウントン 『ザ・クラウン』
エマ・ストーン 『The Curse(原題)』

■男優賞(ドラマシリーズ)
ペドロ・パスカル 『THE LAST OF US』
キーラン・カルキン 『メディア王 ~華麗なる一族~』
ジェレミー・ストロング 『メディア王 ~華麗なる一族~』
ブライアン・コックス 『メディア王 ~華麗なる一族~』
ゲイリー・オールドマン 『窓際のスパイ』
ドミニク・ウェスト 『ザ・クラウン』

■女優賞(コメディー/ミュージカル)
アヨ・エデビリ 『一流シェフのファミリーレストラン』
ナターシャ・リオン 『Poker Face(原題)』
キンタ・ブランソン 『アボット エレメンタリー』
レイチェル・ブロズナハン 『マーベラス・ミセス・メイゼル』
セレーナ・ゴメス 『マーダーズ・イン・ビルディング』
エル・ファニング 『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』

■男優賞(コメディー/ミュージカル)
ビル・ヘイダー 『バリー』
スティーヴ・マーティン 『マーダーズ・イン・ビルディング』
マーティン・ショート 『マーダーズ・イン・ビルディング』
ジェイソン・シーゲル 『シュリンキング 悩めるセラピスト』
ジェイソン・サダイキス 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』
ジェレミー・アレン・ホワイト 『一流シェフのファミリーレストラン』

■助演女優賞
エリザベス・デビッキ 『ザ・クラウン』
アビー・エリオット 『一流シェフのファミリーレストラン』
クリスティーナ・リッチ 『イエロージャケッツ』
J・スミス=キャメロン 『メディア王 ~華麗なる一族~』
メリル・ストリープ 『マーダーズ・イン・ビルディング』
ハンナ・ワディンガム 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』

■助演男優賞
ビリー・クラダップ 『ザ・モーニングショー』
マシュー・マクファディン 『メディア王 ~華麗なる一族~』
ジェームズ・マースデン 『ジュリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~』
エボン・モス=バクラック 『一流シェフのファミリーレストラン』
アラン・ラック 『メディア王 ~華麗なる一族~』
アレクサンダー・スカルスガルド 『メディア王 ~華麗なる一族~』

■作品賞(リミテッドシリーズ・アンソロジーシリーズ・テレビ映画)
『BEEF/ビーフ ~逆上~』
『レッスン in ケミストリー』
『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』
『すべての見えない光』
『Fellow Travelers(原題)』
『FARGO/ファーゴ』

■女優賞(リミテッドシリーズ・アンソロジーシリーズ・テレビ映画)
ライリー・キーオ 『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』
ブリー・ラーソン 『レッスン in ケミストリー』
エリザベス・オルセン 『ラブ&デス』
ジュノー・テンプル 『FARGO/ファーゴ』
レイチェル・ワイズ 『戦慄の絆』
アリ・ウォン 『BEEF/ビーフ ~逆上~』

■男優賞(リミテッドシリーズ・アンソロジーシリーズ・テレビ映画)
マット・ボマー 『Fellow Travelers(原題)』
サム・クラフリン 『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』
ジョン・ハム 『FARGO/ファーゴ』
デウディ・ハレルソン 『ホワイトハウス・プラマーズ/米国政治の失墜を招いた男たち』
ヴィッド・オイェロウォ 『Lawmen:Bass Reeves(原題)』
スティーヴン・ユァン 『BEEF/ビーフ ~逆上~』