イーサン・ホークとペドロ・パスカルがダブル主演し、ペドロ・アルモドバルが監督を務める短編映画『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』の公開日が、7月12日に決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が解禁された。



【動画】第76回カンヌ国際映画祭で話題に! 短編西部劇『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』予告編

 本作は、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が、映画製作に本格的に参入した初のメゾンであるイヴ・サンローランの子会社サンローラン・プロダクションズとタッグを組み製作。第76回カンヌ国際映画祭にてプレミア上映され大きな話題に。自身にとって短編2作目となる本作で、男性社会で生きるクイア保安官たちの切ない愛を濃密に描き、これまでの西部劇では見ることができなかった新たなジャンルを生み出した。

 舞台は1910年。若き日に共に雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイク(イーサン・ホーク)を訪ねるため、シルバ(ペドロ・パスカル)は馬に乗って砂漠を横断する。メキシコ出身のシルバはしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主。
一方アメリカ出身のジェイクは厳格な性格の持ち主で、冷淡で不可解、シルバとは正反対だった。出会ってから25年が経つ2人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合うが、翌朝ジェイクは豹変する。彼はシルバがここへ来た、本来の目的を探ろうとしていた―。

 2人の主人公を演じるのは、『ビフォア・サンセット』『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークと、『マンダロリアン』『THE LAST OF US』のペドロ・パスカル。サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが担当した色鮮やかな美しい衣装、そしてセットの隅々にまでアルモドバルの美意識を惜しみなく打ち出した、短編という枠には収まり切らない濃厚さをもった作品となっている。


 アンソニー・ヴァカレロは、本作について「アルモドバルの映画に出てくる女性たちは、強くもあり弱くもあり、いつも魅力的だ。『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』の男性キャラクターたちも同じような複雑さを兼ね備えている」とコメント。『ブロークバック・マウンテン』へのアンサーでもあると語っている。

 予告編は、再会したジェイクとシルバが織りなす愛憎劇の一端を収めたもの。ポスタービジュアルは、荒野を背景に、銃を手にしたジェイクとシルバが並んだデザイン、場面写真では再開した2人の姿を見ることができる。

 映画『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』は、7月12日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにて全国公開。
鑑賞料金は一律1000円(税込)。