山田尚子監督によるオリジナルショートアニメ『Garden of Remembrance』が、8月30日よりHulu・Leminoほかにて配信開始されることが決定。作品の魅力がつまった本PVも新たに公開された。



【動画】音楽はラブリーサマーちゃん『Garden of Remembrance』本PV

 山田尚子は、2009年にテレビアニメ『けいおん!』で監督デビューを果たした後、2016年に公開された『映画 聲の形』で同年の日本映画全体の興収ベスト10入り、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞ほか名だたる賞を多数受賞、さらにアヌシー国際アニメーション映画祭にて長編コンペティション部門入選を果たした。8月30日公開の映画『きみの色』では第26回上海国際映画祭金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞しており、業界内外で注目を集め続ける気鋭の監督だ。

 『Garden of Remembrance』は、山田監督による渾身のオリジナル作品で、アネモネの花をテーマとして、「きみ」と「僕」と「おさななじみ」の3人の感情が揺れ動く様子を鮮麗に描いた、珠玉のハートフルショートアニメーション。アニメーション制作は、テレビアニメ『平家物語』や映画『きみの色』でも山田監督とタッグを組んだサイエンスSARUが担当。キャラクター原案は漫画家・水沢悦子(漫画『花のズボラ飯』作画担当ほか)、音楽は「可愛くてかっこいいピチピチロックギャル」として活動するシンガーソングライター・ラブリーサマーちゃんが担当した。

 2023年10月に開催された「富川国際アニメーション映画祭」にて特別優秀賞・観客賞を受賞したほか、アヌシー国際映画祭にて特別上映を果たすなど国内外で好評を博した。

 空のビール缶・ウィスキーグラスが床に置かれ、部屋の端には画材やエレキギターが並ぶ、少し散らかった「きみ」の部屋。携帯のアラームが鳴って、ぼんやりと起き上がり「きみ」1人の朝が始まる。「ぼく」が好きだったアネモネの花、それは「ぼく」との思い出を繋ぐ大切な花。ある日部屋のクローゼットを開けると、「ぼく」との思い出が「きみ」を包み込んでいき…。これは「きみ」と「ぼく」、そして「おさななじみ」との“さよなら”を描く物語─。

 「考えたり、思ったりする気持ちは、どこに行くのだろう」という山田監督の想いのもと制作された、無声アニメとなる本作。
今回新たに公開された本PVは、エモーショナルな音楽と、「命が消えたら その思いはどこにいくのかな」「君を―君を―君を―君を想う」「心の行方」「大好き だけど さよなら。」などの言葉と共に、キャラクターたちの姿が情感豊かに描かれたもの。観る者の感情が思わず揺り動かされる、本編の魅力が存分につまった内容となっている。

 アニメ『Garden of Remembrance』は、8月30日よりHulu・Lemino・アニメタイムズ(Amazon channel)・ABEMA・dアニメストア・dアニメストア(Amazon支店)・DMM TV・U‐NEXT・アニメ放題にて、9月9日よりFODにて、10月7日よりバンダイチャンネルにて配信開始。

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