YouTuberの“青年革命家”ゆたぼんが、15歳にして高卒認定試験を受験し、認定に必要な8科目中、英語以外の7科目で合格したと報告し、話題になっている。さまざまな事情で高校を卒業していない人が、卒業者と同等以上の学力があると認定する「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験、旧・大学入学資格検定)」。

芸能界でも、若くから活動し、この試験に挑戦したという人が少なくない。今回は高卒認定試験(旧大検)に合格したことを公表している有名人を紹介したい。

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真矢ミキ

 宝塚歌劇団の男役トップスターとして1998年まで同劇団で活躍した真矢ミキ。退団後は女優として数々のドラマや映画に出演し、2015年から4年半、朝の情報番組『ビビット』(TBS系)のMCを務めた。

 そんな真矢は、2017年に53歳で高卒認定試験を受験。同年は全8科目のうち国語、英語、現代社会など5科目に絞ってその全てに合格し、翌2018年に残り3科目も無事合格を果たした。受験勉強中も多忙な日々を送っていたそうで、仕事の合間をぬって漫画喫茶などで勉強に励んでいた、と『徹子の部屋』(テレビ朝日系/毎週月曜から金曜13時)に出演した際に語っていた。

紺野あさ美

 14歳からモーニング娘。5期生として活躍した後、大学に進学し、2017年までテレビ東京アナウンサーとして勤務していた紺野あさ美。グループ卒業後、幼い頃からのアナウンサーになる夢を追いかけるか否か約1年間悩み抜いた末、高卒認定試験を受験し合格。大学進学を目指すことを決めた。

 アナウンサーへの就職率、大学の校風や設置学部を考慮した上で、第1志望に決めた慶應義塾大学環境情報学部に見事入学を果たしている。


■趣里

 ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)など数々のドラマ・映画で印象的な演技を披露し、2023年後期連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合ほか)ではヒロイン役を務め、名実ともに世代トップの女優まで上り詰めた趣里。

 実は幼少期からバレリーナを目指して活動していたことで知られる趣里は、高校入学のタイミングでイギリスへ留学。ケガにより帰国し、高卒認定を受験したのちに明治学院大学文学部に入学している。

■相川七瀬

 1990年代から歌手として活躍し、「夢見る少女じゃいられない」「恋心」「Sweet Emotion」などの楽曲で知られる相川七瀬。最近では國學院大學神道文化学部に進学し、さらに今年4月からは大学院に進学したことが話題になった。

 40代で大学生となった相川。かつて高校を中退していたが、自身の子どもたちの中学受験や大学受験をそばでサポートする中で、できなかったことができるようになっていく彼らの成長を目の当たりにして一念発起。高卒認定を経て大学受験資格を得ている。

オリンピックメダリストは高校在学中に高卒認定を取得!

■高梨沙羅

 高校に通いつつも、自身の目標のためにあえて高卒認定に受験したというケースも。スキージャンプ選手で、冬季オリンピック3大会(ソチ、平昌、北京)に出場している高梨沙羅もその1人。

 中学時代から活躍し、世界各国の大会を転戦していた高梨は、高校は旭川市のインターナショナルスクールに進学。これはジャンプの練習時間を増やしたかったためだという。
進学後にはすぐに高卒認定の勉強を開始したそうで、インタビューでは「試験を受けるまでの4カ月の間は、人生で一番勉強しました。1日12時間ぐらいでしょうか」と当時を振り返っている。試験には見事合格し、17歳のときに飛び級で日本体育大学に進学を果たしている。

■杏

 モデルで活躍したあと、女優としても多くの人気作品に出演し、現在はフランス・パリで子どもたちと暮らしている杏。実は彼女も、高梨と同じく高校に在籍しながらも、旧大検を受けた経歴を持つ。

 幼稚園から中等部まで12年間、青山学院に通っていた杏。中等部の頃からモデルの仕事をスタートさせ、高校は仕事と学業の両立が難しいことから通信制の別の学校に通いつつ、並行して通信教育で大検の勉強をし、1年生の時点で取得したそう。青山学院のアンバサダーに就任した際のインタビューでは、「学校には通いたくなったらあらためて通えばいい」という気持ちになれた、と取得したことで仕事に専念できたメリットを語っている。

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