<フォト>「実験刑事トトリ」で共演の三上博史との出会いも語ってくれたインタビューショット
三上との出会いを「最初に現場に入ったときはどう接すればいいか分からなかったです。僕からしたら、あの三上さんだ!という感じですから。でも緊張している僕を見て、三上さんが気遣って笑わせたりしてくださって。とてもありがたかったですね」と話す高橋。
「実験刑事トトリ」では三上扮する刑事・都鳥と、相棒となる28歳の熱血漢・安永が1話完結で完全犯罪の真相に挑む。のだが、この都鳥というのがクセモノで、大学で動物生態学を研究していた元博士。それが43歳にして警視庁の中途採用に合格して刑事に。毎回、論理的な思考や実験を繰り出しながら真実の究明に迫っていく。そんな都鳥の教育係に任命されたのが安永。つまり年上の後輩を持ってしまったわけだ。
「安永が最初に都鳥に会ったときの感想は“おっさんだ”です(笑)。どうみても新人じゃないですからね。相当、衝撃を受けたと思いますよ、安永は。それを必死に隠そうとするんだけど、我慢できずに上司に報告に行っちゃう(笑)」。一見、都鳥のキャラクターに注目が集中しそうな本作。でも実はこの熱血漢・安永も相当に可笑しな人物なのだ。
「安永は刑事モノのドラマや映画、漫画をスゴク好きな人だと思うんです。そしてそれを現実の世界でやってしまおうとしている人間。被疑者に対して“おふくろさんが泣くぞ”なんて言おうとするような(笑)。かなり単純なヤツだと思います」と分析しながら、次のように加えた。「でも憎めないんですよ。
今はまだ松岡の印象が強い高橋だが、本人の性格は安永に近いという。「大学時代、ラグビー部のミーティングに遅刻してレギュラーから外されたことがあって。そのとき体育館の前で“あからさまに”落ち込んで座っていたらしいんです(笑)。僕は憶えてないんですけどね。なんか行動が分かりやすいんですよ。そこが安永ととても近いです(笑)」。
ラグビーには中学3年から大学まで熱中した。そのためか「高橋光臣を作り上げている9割5分は上下関係を気にするところにある」とか(笑)。「だから余計に都鳥と安永との関係には戸惑います。でもその関係性こそ今までの刑事ドラマにはない部分だと思うので、上手くおもしろさを出したいですね。
撮影には全力疾走の場面も登場。「スポーツをやってきた人間として、スーツを着て走る場面はいつか来ると思っていたので、常にトレーニングはしていました。だから“来たな!”と。そうです、このために走ってたんですと(笑)。今回はポールを乗り越えただけでしたが、電話ボックスくらいの高さなら頑張って飛びますよ!」と口調も軽快に。「でも今回は膝の上がりが甘かったですね」と畳み掛けて笑わせた。
だがこの反省の弁は半ば事実のようで、身体のトレーニングを含め、「もっともっとポテンシャルを上げて行きたい」と語る。さらに「三上さんとのシーンでも、隣で三上さんの膨大なセリフを聞きながら、盗めるところは盗もうという姿勢で臨んでいます」と明かし、「今までは何をしていいかも分からなかったのが、どういう努力をすればいいのか、少しずつ分かってきました。不安だらけだった20代の頃よりも30歳になった今のほうが、気分としてはフレッシュです」と口にする姿には、確かにパワーが漲っている。
そして視聴者に次のように語りかけた。「松岡は僕の中でもとても大きな役柄でした。
「実験刑事トトリ」は11月3日(土)からNHK土曜ドラマスペシャルにて全5回放送