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福士が支持される一番の胸キュンポイントは、キュートな笑顔と幼い顔立ちからは想像できない中低音の男らしい声とのギャップだ。しかしそれだけではない。すらりと伸びる手足はもちろんだがアクションシーンで培われた力強くしなやかな肉体、目元がどこか心もとない感じもパーフェクトすぎなくてよい。
『スターマン~』では、広末涼子演じるバツイチの佐和子に助けられた記憶喪失の星男を演じている。これまでの放送で、星男は記憶が蘇ってしまい、記憶喪失以前の横暴な性格の“達也”に戻ってしまう。汚い言葉使いや、鋭い目つきなどこれまでの好青年イメージが強い福士が初めて見せる“悪い男”の顔だ。これからの展開では、横暴な達也が佐和子と関わることで人間らしく変わっていくと思われるが、おそらくそこでもまた福士の新しい一面が見られるかもしれない。
月9『SUMMER NUDE』(フジテレビ/月曜21時放送)でヒロインに片思いする文学青年と『リミット』(テレビ東京/金曜深夜24時12分放送)のやる気のない学校教諭役を演じているのは窪田正孝。映画『ふがいない僕は空を見た』でヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞、ドラマ『大奥~誕生[有功・家光篇]』では捨蔵役を演じ話題を呼んだ若手実力派だ。
繊細なビジュアルで役柄によってカメレオンのように全く異なる表情を見せる窪田。線が細く少し頼りない印象もあるが、映画『ガチバン』シリーズでは最強のヤンキーを目指す肉体派の少年を熱演。その演技力の幅には思わず目を奪われるハズだ。
10月には主演映画『飛べ!ダコタ』の公開に加え、唐十郎作・蜷川幸雄演出の舞台『滝の白糸』にも出演が決定。窪田は世界のニナガワが描く話題の舞台で、禁断の恋に翻弄される青年役に抜擢されている。これまでに見せたことのない新しい演技も心待ちにしたい。 連ドラ放送後、舞台でその後を描く新しいエンタメの形を提供する『ぶっせん』(TBS/火曜深夜26時29分放送)には、さまざまなタイプのイケメン男子たちが出演中。福士と同じく『仮面ライダー』シリーズ出身の吉沢亮、桐山漣をはじめ、ダンスボーカルユニット・Leadの鍵本輝、数多くの舞台で活躍する平間壮一、佐々木喜英らが個性的な見習い修行僧を演じている。
仏教教育学校=ぶっせんで奮闘する彼ら最大の見どころは"坊主姿”。バカ正直で天然キャラの正助を演じる吉沢をはじめ、バカバカしくも癒されるぶっ飛んだエピソードを愛すべきイケメン坊主たちが繰り広げる。前クールの『空飛ぶ広報室』でプレイボーイ役を演じた桐山は、顔芸ともいえるほど豊かでコミカルな振り切れた演技もを披露。また、舞台俳優として人気を集める平間、佐々木のテレビドラマ出演はレアなのでこの機会にチェックしておきたい。
今クールは中堅から若手ジャニーズ陣の出演作が豊富。その中でも『ぴんとこな』と『仮面ティーチャー』の2作に出演しているジャニーズJr.のジェシーを紹介しておきたい。昨年、同じくジャニーズJr.の森本慎太郎や松村北斗らとともに出演した『私立バカレア高校』でドラマデビュー以来、俳優として精力的に活動している注目株だ。
日米ハーフの美しいルックスを武器に、クールなキャラクターを演じることが多かった彼。『仮面ティーチャー』ではキーマンとなりそうな草薙圭吾、『ぴんとこな』では子犬のようにくるくると表情を変える可愛らしい坂本晴彦という対照的な“高校生”を演じ分けているので、その違いを見比べるのも面白い。出演はまだジャニーズ中心の作品が多いが、これから地力をつけどんな役者に成長していくか楽しみな若手の一人だ。(文:林田真季)