アンジェリーナ・ジョリー最新監督作『Unbroken(原題)』で、日本人ギタリストの雅‐MIYAVI‐が俳優としてハリウッドデビューを果たした。難航を極めたというオーディションで、アンジーの心を一瞬にして射抜いたMIYAVIとはいったいどんな人物なのか? 夫ブラッド・ピットをも嫉妬させたと噂される彼の魅力を探ってみた。


【関連】物議を醸しているアンジー監督作『Unbroken』フォトギャラリー

 MIYAVIは、1981年大阪府出身。身長181cm、血液型AB型、トレードマークは甘いマスクと全身タトゥー。少年時代はJリーグ・セレッソ大阪のジュニアユースに所属し、県選抜に指名されるほどの実力者だったが、15歳の時に足を負傷しサッカーを断念。その後、ギターと出会い、音楽にのめり込んでいったMIYAVIは高校を自主退学し、ミュージシャンへの道を突き進むことになる。
 
 やがて、ピックを使わない“スラップ奏法”でパーカッシヴな激しいプレイスタイルを確立したMIYAVIは、“サムライギタリスト”として世界から注目を集めるミュージシャンに成長。2002年ソロデビュー以降は、ギタリスト&ボーカリストとして、欧米・アジア・オーストラリアなど約30ヵ国250公演以上のライブをこなし、4度のワールドツアーを成功させている。

 
 また、2007年よりYOSHIKI 、GACKT 、SUGIZO らと共に、伝説のヴィジュアル系ロックバンド・S.K.I.N.を結成したり、布袋寅泰ら数多くのミュージシャンのアルバム制作に参加したり、音楽仲間からの評価も高い。CMや歌手への楽曲提供にも積極的で、SMAPのシングル曲「Top Of The World」の作曲を手掛け、2014年、NHK紅白歌合戦で華麗なパフォーマンスを披露したのも記憶に新しい。 アンジーにとって2作目の監督作品となる『Unbroken(原題)』は、第2次世界大戦中に日本軍の捕虜となった元五輪選手ルイス・ザンペリーニの過酷な半生を描いた作品。その中で、ジャック・オコンネル演じるルイスを目の敵にする看守ワタナベを演じているのがMIYAVIだ。

 当初、この役の俳優探しは難航を極め、長期にわたるオーディションとなったそうだが、MIYAVIが演奏する姿をたまたまユーチューブで見たアンジーがひと目惚れ。実際に本人を目の前にした時は、「まるで催眠術にかかったようだった」と関係者は述懐する。


 さらに、一部報道によるとブラピがMIYAVIに対して、かなりの嫉妬心を抱いていたと伝えられ、関係者も「雅は、以前アンジーが交際していた同性愛の恋人、ジェニー・シミズにそっくり。そう考えると気が気ではなかったようだ」とのこと。
 
 しかし、MIYAVI本人は、見た目のワイルドなイメージとは真逆の子煩悩な愛妻家。2009年に元歌手のMelody.と結婚し、二人の女の子に恵まれ、ツイッターやインスタグラムなどで愛らしい写真を頻繁に公開するなど親バカぶりを発揮。そのギャップがファンにとっては魅力のようで、「素敵なパパでうらやましい」「イケメンなイクメンですね」など共感の声が数多く寄せられている。(文:坂田正樹)