【写真】波瑠、『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』インタビューフォトギャラリー
本作は、天才肌で自信家の心臓外科医・博文(小澤)、警視庁勤務のヘタレなエリート警察官・秀作(山田)、「美」と「知」を兼ね備えたドSな敏腕弁護士・知晶(波瑠)の三兄弟がドタバタ劇を繰り広げるコメディドラマ。第7話では、博文が病院内のライバル・善財(竹森千人)を襲った犯人だと疑われ、人望のなさが明るみになる。人生初の挫折を味わう博文は意気消沈し、里子(恒松祐里)との仲に亀裂が入った秀作と兄弟愛をあたためる。
そんな第7話について波瑠は「今までずっと自信満々だった兄が落ちていく姿が面白いです」と笑う。「秀作は、それにずっと翻弄され続けます。お兄ちゃん、勝手なのでズルいんですよね。秀作が助けに来てくれた時は大いに利用するくせに、自分がいい感じになってきたらつれない(笑)。でも家族の絆を感じる物語だと思います」。
自身が演じるエリート弁護士・知晶も、第7話で思いがけず急展開を迎える。「台本をめくりながら『エー!? エ? エー!?』ってなりました(笑)。この先8話、9話も撮っていかなくちゃいけないので、方向性をちゃんと相談していきたいと思います」と話してくれた。 本ドラマで波瑠は、山田や小澤とともに本格的なコメディに果敢に挑戦中。
コメディの撮影ともなれば、アドリブ演技が多く、さぞかし笑いの絶えない現場になっているかと思いきや、「面白い、楽しいというより毎回必死」だという。「現場での盛り上がりって、テレビ越しに見ると案外伝わりづらくて、自分たちだけが面白いってなりがちだと思うんです。このドラマでは、視聴者の笑いをとるべく、皆で狙ったポイントへ冷静に当てていく感じです。三兄弟の個性は強いですけど、山田くんも小澤さんも自分を殺して、要求に応えようとしています」。
聞けば、各話の台本は、放送とほぼ同時進行で出来上がり、タイトなスケジュールで撮影が進んでいるとのこと。まだ先が見えない結末は、どんな風に収束していくと思うか尋ねると「(本作は)コメディドラマですけど、軸はホームドラマであり、家族の物語です。最後までそこを大切にしていかなきゃと思いながらも、秀作がいろいろもみ消すために犯罪を犯してしまいます。だから、すべてを清算する何かが起こるんじゃないかなと想像しています。もしかしたら……秀作が牢屋に入るとか(笑)」と大胆な予想をし、笑顔を見せた。(取材・文・写真:桜井恒二)
ドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』は、日本テレビ系にて毎週土曜22時放送。