女優の蒼井優が24日、都内にて開催されたヒロインを演じた映画『斬、』の初日舞台挨拶に登壇。近年目覚ましい活躍を見せる主演・池松壮亮に関して「本当に頼もしい。
池松君がいる日本映画界っていいなと思った」と褒め称えた。

【写真】『斬、』初日舞台挨拶の様子

 本作は、塚本晋也監督初の時代劇。江戸時代末期を舞台に、浪人・都築杢之進(池松)や隣人・ゆう(蒼井)の葛藤を描く。第75回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にアジアから唯一選出されたほか、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭にて最優秀音楽賞を受賞した。

 本イベントには池松や蒼井のほか、中村達也、前田隆成、塚本監督が出席した。

 池松は今回、人斬りに疑念を持つ侍を力演。
初めて脚本を読んだ時の印象は「本当に素晴らしかった。新幹線で読んだんですけど、普段しないんですけど小躍りした」とコメント。「一本の刀のように洗練されていて、シンプルで、強度があって、『絶対にこれをやらないといけない』『自分がやりたい』と思った」と述べた。

 さらに「20代で俳優をやってきて、人より日本映画に絞って、色々いいところも悪いところも見てきた。日本映画を通じて社会とか世界とかと対峙してきて色々思うこと、無力ながらも自分がやりたい、力になりたい、何か反撃できないかなとか、そういうことを全部含めて、祈りのようなものが、自分の中で、この映画の吐き出すエネルギーと凄くマッチした」と熱弁した。

 蒼井との共演について問われると「よく会う人だったけど、これだけしっかり向き合ったのは初めて。
蒼井さんがいれば、皆が映画に向かえるような、そういう空気を作ってくれる人。大分助けてもらった。(演技など)もの凄い自由なせめぎ合いができた」とべた褒め。

 すると蒼井は、池松との初対面を回想して「まだ12歳。本当に小っちゃかった」とニコリ。「今回ちゃんと組んでみて、12歳の時と印象は変わらない。
元々あまり子どもっぽくない子だったので、本当に、このまま小っちゃくなった感じ。あんまり笑わない子だった」と話し、池松が照れ笑いを浮かべる一幕も。さらに蒼井は「本当に頼もしい。池松君がいる日本映画界っていいなと思った」と褒め称えた。

 開国に揺れる不穏な時代を生きる娘を演じた蒼井は、自身の役どころについて「台本を読めば読むほど、“1人”として捉えないほうがいいと思って、シーンによって違うキャラクターとして捉えて演じた。今までそういう風に映画をやってこなかったけど、塚本組だったら挑戦してみてもいいかなと思った」と語った。