【動画】ジョウ・シュンら『如懿伝』のキャストが日本のファンへメッセージ
■「嫻妃(かんひ)」愛と正義を守るヒロイン VS.豹変して闇落ちする要注意人物
『如懿伝』で嫻妃となるヒロイン・如懿は、後宮の陰謀にさらされながら乾隆(けんりゅう)帝への愛を胸に強く生き抜く女性。様々な不幸や屈辱にもじっと耐え、正義感と信念を決して失わない姿が観る者の感動を呼び、涙させられるシーンが多数ある。また、歴史上、謎が残るとされている嫻妃と乾隆帝の劇的な愛の行方にも迫っている。
一方、『瓔珞』の嫻妃も最初は不幸や屈辱にじっと耐えているように見えるのだが、途中からまさかの豹変! 自分を虐げた者たちへの復讐心を胸に隠し、優しい笑みを浮かべながら裏で冷酷無比な事をやってのける恐ろしい女性へと変貌する。嫻妃は乾隆帝に寵愛され2番目の皇后となったことで歴史に名を残す女性だが、同じキャラクターでもドラマによって描き方が全く異なる。
■「富察(フチャ)皇后」裏表が激しい悪女 VS.慈愛に溢れた人格者
『如懿伝』の富察皇后は表向きは品が良く立派な皇后で、『瓔珞』の富察皇后と同じく後宮の尊敬を集める人物に見える。しかし、『瓔珞』の富察皇后が瓔珞を助ける堂々とした人格者なのとは打って変わって、『如懿伝』の富察皇后は裏では皇后の位を失うのではないかとビクビクしている小心者。
そのため、乾隆帝の寵愛を受ける如懿を恐れ、彼女を失脚させようと考える。しかも、そのやり口は自分で直接手を汚さずに、妃が次々と陰謀を繰り出すのをバックアップするというもの。もともと後宮の財政を管理する能力に長けていて、乾隆帝にも信頼されているのに、自ら悪へと堕ちてしまう…。悪役ではあるがどこか同情もしてしまう、ある意味、人間らしいキャラクターだ。
清朝の最盛期を作り上げた乾隆帝は歴史上、政治や文化において立派な功績を残した人物。同時に、後宮に妃嬪をたくさん抱え、皇后に封じられた女性は3人いた。そんな皇帝の男性としての魅力はどうかというと、両作での描き方は全く違う。
『如懿伝』の乾隆帝は真面目な好青年で、妃に迎えた幼なじみの恋人・如懿を守るために心を尽くすことに。一方、『瓔珞』の乾隆帝はプライドの高い毒舌家だがツンデレなところがあり、皇帝をも恐れず我が道を行く女官・瓔珞に腹を立てながらも恋してしまうというチャーミングな一面も見せる。
特に、『如懿伝』の乾隆帝は複雑な男性心理を見せている点も興味深いところ。
■「令妃」野心で悪に走るラスボス VS.型破りな世直しヒロイン
『如懿伝』でヒロイン・如懿を虐げるラスボスとして登場するのが令妃となる衛エン婉(えいえんえん)。史実では令妃は乾隆帝との間に一番多くの子供を産み、死後に3番目の皇后に封じられた妃で、「瓔珞」では主人公・瓔珞として登場する。
しかし、「瓔珞」では正義のヒロインである瓔珞が女官から皇后へと上り詰めるサクセスストーリーが痛快に綴られるのに対し、『如懿伝』の衛エン婉は一介の女官ながら同郷の恋人・凌雲徹を捨て、計算高く乾隆帝の寵愛を得る自己愛の強い女性として描かれる。
百戦錬磨のずる賢い妃たちがいる後宮でのし上がっていく勇気と知恵は同じでも、人として正しい道を守るかどうかでキャラクターの印象は180度変わるもの。
2作品を見比べてみれば、同じ歴史上の人物でもここまで違うキャラクターに見えるのか!と驚くこと間違いなし。ドラマが2倍楽しめるので、是非あわせてチェックしてみて欲しい。
『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』DVD‐SET1、SET2 & レンタル DVD Vol.1~12 リリース中。現在『如懿伝』の公式YouTubeにて、ジョウ・シュン、ウォレス・フォ、チャン・チュンニン、ジン・チャオの日本のファンへのメッセージ映像が公開中されている。