5月末、日本武道館で、ZARDの故・坂井泉水さんの三回忌追悼ライブが行われたが、この場で、2年後に同グループのデビュー20周年ライブが行われることが発表された。ファンにとっては朗報かもしれないが、一方で音楽関係者からは「いつまで、坂井を食い物する気だ」という声が上がっている。

「坂井の愛人と言われ、所属していたビーイング・グループの創業者である音楽プロデューサーの長戸大幸は、坂井の死後、一度もマスコミの前に顔を出すこともなく、裏でイベントや新曲などの"ZARDビジネス"を仕切って、しっかり稼ぎまくっている。しかも、後でわかったことですが、ZARDの数々のヒット曲を手がけた作曲家の織田哲郎を、今回はもちろんのこと、彼女が亡くなった年に開かれた追悼ライブにすら呼んでいなかったというんですから、開いた口が塞がりません」(知人の音楽関係者)

 某レコード会社の幹部は「坂井が亡くなった年の追悼ライブの日に、他の会場で織田さんにバッタリ会ったんです。"あれ、今日は追悼ライブじゃないの?"と聞いたら、むっとして、"呼ばれてないから"と言ってましたよ」という。

「デビューから7年ほどZARDの曲を手がけていた織田は、当時事務所のオーナーでもあった長戸が坂井に手をつけことで関係が悪化。それで、ビーイングから離れたといういきさつがあったんです。それでも、坂井の追悼ライブには呼ぶのが人間の情というものだし、音楽のプロ同士としてのマナーですよ」(同)

 それでいて、昨年には織田作曲で、生前にレコーディングされていたZARDの新曲「翼を広げて」をリリース。

お蔵入りしていた同曲を、坂井の意思が聞けぬ中で発売したことに、ファンの中でも賛否がわき起こった。

 かつては、時代の寵児として、さまざまなアーティストを世に送り出した長戸も、最近は裏方に徹して、名前を聞くことがほとんどない。金儲けだけではなく、ZARDを大切に思う気持ちがあるなら、そこに関わった人々への義理も忘れてはいけないはずだ。



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