BE:FIRST『BE:1』

 11月3日のメジャーデビューからおよそ10カ月。いよいよBE:FIRSTが初のアルバムとなる『BE:1』を8月31日にリリースするが、アルバム発売に向けた体制が万全だと業界内でも話題になっている。

 AAAのSKY-HIが主催したボーイズグループ・オーディション『THE FIRST』の合格者によって結成された7人組のダンス&ボーカルグループであるBE:FIRST。オーディションの模様を見せた番組の反響もあり、結成が発表された直後から破竹の勢いを見せ、プレデビュー曲「Shining One」はビルボードジャパンの総合チャート初登場2位を記録。続くデビュー曲「Gifted.」では初登場1位となった。今年3月に発表した「Bye-Good-Bye」も、2022年度最多となる週間ストリーミング再生回数を記録するなどして、総合チャートでやはり初登場1位となった。

 今年6月にはYouTube公式チャンネル動画の総再生数が2億回を突破するなど順風満帆といえる彼らは、1stアルバム『BE:1』を8月31日に発売予定だと6月25日に情報解禁した。そしてここから怒涛の動きを見せている。

 6月29日に、『THE FIRST』の“最初で最後”となるライブを収録した映像作品『THE FIRST FINAL』(Blu-ray、DVD)を発売。これがオリコン週間ミュージックDVD・BDランキングで初登場1位となったことが明らかになった7月7日には、「Fast Car」の大ヒットで知られる英DJ/プロデューサーのジョナス・ブルーとのコラボ曲がリリースされることを予告。翌週13日に、BE:FIRSTが参加したジョナス・ブルー「Don’t Wake Me Up」が配信リリースとなった。

 さらに翌週21日にはBE:FIRSTの公式Twitterが「BE:1 is coming up」「#最高が何なのか証明しよう」といった言葉やハッシュタグのツイートをし、特設サイトを案内。このサイトから参加すると期間限定でユーザーのTwitterのアイコンが謎のアルファベットや数字に変わるという仕掛けの「アイコンジャックキャンペーン」が行われ、世界トレンド2位となるなどの反響を呼んだ。そしてこの謎めいた仕掛けから4日後には、アルバムからのリード曲となる新曲「Scream」のミュージックビデオが公開され、「最高が何なのか証明しよう」が歌詞の一節であることも判明。公開2日で200万回再生を記録するなどした。

 「Scream」発表から2日後の27日には『FUJI ROCK FESTIVAL』でのジョナス・ブルーの来日パフォーマンスに参加することが発表され、29日に共演。コラボ曲発表のおよそ2週間後に実際に両者のパフォーマンスが実現するという流れで、YouTubeでの中継もあったこともあり、「Jonas Blue」がTwitterの日本トレンド1位にも。

 こうした怒涛の“供給”が続く中、8月3日公開(集計期間:2022年7月25日~2022年7月31日)のビルボードジャパンチャートではBE:FIRSTの「Scream」が初登場1位となった。CD未発売ながら、ダウンロードや、動画再生、Twitterといった指標で1位となり、KinKi Kidsの最新シングル「Amazing Love」を2位に押さえて総合チャート首位の座を手にしている。

 彼らの“社長”であるSKY-HIは「月末のアルバムリリースに向けて最高の走り出しです!!」とツイートしているが、まさにデビューアルバム『BE:1』発表に向けて理想的な動きが実現している。7月31日にはアルバム全楽曲のクレジット情報が解禁され、新曲などを誰が作詞・作曲・プロデュースしているかが明らかに。J-POPではクレジットが事前に大々的に告知されることは珍しいが、これもまたアルバムへの期待感を高める施策と言える。

 8月1日には、オーディションの課題曲をBE:FIRSTメンバーの7人で再録した「Be Free」の先行配信も開始。BE:FIRSTは楽曲のデジタルリリースを月曜に設定しており、今回は7月25日に「Scream」、8月1日に「Be Free」と発表されているため、アルバム発売に向けて毎週楽曲のリリースを行なっていく可能性も高い。

 だが盛り上がりの頂点は、必ずしもアルバム発売日になるともいえない。9月17日と18日には所属レーベル主催の『BMSG FES』が富士急ハイランドで開催予定。さらに9月23日からは初の全国ホールツアーも始まり、来年1月まで17都市をまわる。

 加えてメンバーのRYOKIは、俳優・三山凌輝として人気シリーズの最新映画『HiGH&LOW THE WORST X』(9月9日公開)にNCT 127のYUTA(中本悠太)らと共に参戦。すでに話題沸騰中だが、川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)らとのプロモーション活動も活発だ。

 先日はメンバー3人がKing & Prince「ichiban」のダンスカバー動画をTikTokで披露し、公開1日で300万再生を突破するなどの反響を呼んだことも記憶に新しいが、デジタルプロモーションを最大限に活用しており、話題の絶えない状態が続いている。民放地上波の音楽番組への出演の少なさも指摘される彼らだが、1stアルバム『BE:1』がどれほどのヒットになるか注目しているのは、音楽業界だけではないかもしれない。

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@befirst_official 大好きなichibanをichiban楽しみたい #ichiban #kingandprince #キンプリ #BEFIRST #ヤンチャトリオ #SOTA #MANATO #RYUHEI ♬ ichiban – King & Prince