「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」公式サイトより

 秋元真夏様、この度はご卒業、本当におめでとうございます。

 乃木坂46 “11th YEAR BIRTHDAY LIVE”ファイナルとなる5日目は初代キャプテン桜井玲香からバトンを受け継ぐ形で2019年8月14日よりおよそ3年半、グループの2代目キャプテンを務めた”秋元真夏卒業コンサート”である。

※「乃木坂46 真夏の全国ツアー2022」ファイナルのレビュー
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秋元真夏”抜けてるけど締める所は締めるけどやっぱ抜けてる”キャプテンを全う
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秋元真夏”抜けてるけど締める所は締めるけどやっぱ抜けてる”キャプテンを全う
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秋元真夏”抜けてるけど締める所は締めるけどやっぱ抜けてる”キャプテンを全う
秋元真夏”抜けてるけど締める所は締めるけどやっぱ抜けてる”キャプテンを全う
日刊サイゾー2022.09.03

 そしてこれにてショウムライターことおっさんのバスラレポは4本目となり、めでたく(めでたいのは勿論おっさんの頭である)昨年の全ツファイナル計3本を上回る記事数となったのだが何故に、4日目の3期生ライブのみ記事が抜けているかと申し上げると別現場で友人であり先輩であるドラマー松下マサナオの”Masa Matsushita THE BIG 40 HBD LIVE PARTY”のDJ(という名目ながら俺がやった事は、無音で30分弱喋る中でコーヒーを床にこぼしてジュリーをアカペラで歌っただけ)出演と言う言わばバスラ被りで観れんかったのであるというどうでもいい文章は読まなくてもいいです。

 衣装替えやセットチェンジが頻繁に行われる乃木坂46のライブではその日の為の撮り下ろし映像などもふんだんに使われる事で幕間が全く幕間ではなく、そこに声の出演として参加する面々がそらまあとんでもねえ御仁である事が通例、楽しみとしてあるのだが、今宵の声の主は『SPY×FAMILY』のアーニャ(個人的にはジョジョ6部のエンポリオ少年)で著名な、声優の種﨑敦美だ。

 正にアーニャの声で開幕の合図が告げられると「Overture」を経て「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」「走れ!Bicycle」と1stから3rdまでのシングル表題曲を続け様に披露。

……ではあるもののグループデビュー決定直後に学業優先の為、上記シングルの活動に秋元真夏は参加する事が出来ずと言う経緯がありある種、過去へケリをつけるという意味合い(と、おっさんは解釈した)での選曲であった事が語られる。からの自身の乃木坂46デビュー曲とも言える「制服のマネキン」という冒頭の流れがやっぱどう考えても仁義(過去記事参照)。

「乃木坂46 11thバスラ」アカン演出だらけでおっさんは泣いた 「乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE」Day1  グループ全体での直近のライブとなると昨年の「乃木坂46 真夏の全国ツアー2022」ファイナルと...
秋元真夏”抜けてるけど締める所は締めるけどやっぱ抜けてる”キャプテンを全う
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日刊サイゾー2023.02.25

 真夏姉さん流石っす超カッケェすいつもと何か違うっすな冒頭に続くMCでは早速、山下美月が”よく転ぶアイドル”としての秋元をイジり、こちらが結果ライブ終盤への伏線となるのだがそちらは後述。

 単独インタビュー風の映像(にも関わらず何故か後ろでカマキリが見切れている…?)に続く期別曲ブロックでは、自身の推しである筒井あやめセンター曲である「ジャンピングジョーカーフラッシュ」を選出するという職権濫用を見せつけたかと思えば、3期楽曲「僕の衝動」ではセンター伊藤理々杏より”本気のダンス、お願いします!”と最早、自虐ネタとして自ら取り扱うまでになったダンスを無茶振られた上に当曲ラストのキメ顔パートも任された……かと思いきや、最終的に”そんなんじゃまだまだ!”と言わんばかりの伊藤(絶対的本家本元)の介入を許すという”普段は抜けてる所もあるし締める所は締めるけどやっぱ抜けてる”という秋元真夏なりのキャプテン像を貫いてみせる。

 この秋元の人柄がどれだけの局面を笑顔にして来た事なのだろう。その功績は部外者でありただのファンであるおっさんには無論到底計り知れない事なのであるが、きっと恐らく、いや絶対に、そうなのだろう。

 ここからはユニット曲のブロック。1曲ごとに映像が挟まれるというテンポ感無視の展開は”1曲ずつ衣装替えがしたい”という本人の希望だそう。うむ、真夏姉さんの好きにやっておくれよ。アタシ等はそれを観に来たんだよ。

 そんな中”年長メンバーがカッコ良く歌っていたので自分も最後にカッコ良くやりたかった”としてシリアスな「魚たちのLOVE SONG」が選曲されたのだが、これがまさかの魚の着ぐるみ姿(山下に至ってはタコであったが)で行われるというシュールかつ実は、2019年全国ツアーの再演というファンには熱いネタ。だけでは終わらず、曲後半では先日放送された『乃木坂工事中』(テレビ東京系)「B級ニュース大賞」にて見事、受賞と爆笑(学生証の写真がカマキリ)を掻っ攫った黒見明香がカマキリの着ぐるみで乱入。期別曲前の映像を鮮やかに回収したのであった。サイコーでした。

「インフルエンサー」「シンクロニシティ」とグループ史の中で重要な2曲をセンターポジションで務め、親友でありジャイアンでもある生田絵梨花の卒業曲「最後のTight Hug」を秋元が歌うというこれまた熱い展開や「忘却と美学」では梅澤美波との先代当代キャプテンデュオ、そして「大嫌いだったはずだった」では鈴木絢音との1期生最後と2期生最後のデュオと言う演目で会場をエモみの彼方へと連れて行き、”自分が乃木坂46で1番好きな曲”と語った「ひと夏の長さより・・・」にて本編は終了。

 いよいよアンコール、ではなく正しくは「秋元真夏 卒業セレモニー」の開幕だ。

 高山一実松村沙友理西野七瀬白石麻衣、生田絵梨花、桜井玲香という同期メンバーが次々と祝辞を贈る中、絢爛豪華なドレス(でありながら走れると言うパフォーマンス性をも両立させたデザインで衣装さんマジパネェっす)を身に纏い、御本人が登場。穏やかな表情でのスピーチの後に自身の卒業曲「僕たちのサヨナラ」を、そして真夏さんリスペクト軍団ユニット曲「2度目のキスから」をパフォーマンス(清宮レイはしっかりと”ツッタカタッタッター”をやりすぎていた)。そして11thバスラ5日間と秋元真夏のアイドル人生は「乃木坂の詩」にて堂々たるフィナーレを迎えたのであった。訳ではなく、ダブルアンコールにて「ハウス!」後も鳴り止まぬ声、そして場内の生声リクエストに応える形でトリプルアンコールの「ガールズルール」再演をもって、本当の堂々たるフィナーレ、いや、”女の子たちは真夏に恋して卒業して行く”瞬間を迎え(てしまっ)たのであった。

 ”よく転ぶアイドル”の物理的な再演こそなかったものの、自身の卒業曲で歌詞を間違え(MCにて自供)、そして最後の最後、ステージを降りるタイミングでも出口を間違えるなど、最早それすらも意図的なパフォーマンスだったのではないかと思う程に最後の最後の最後まで”らしい”姿で魅了してくれた2代目キャプテンに改めて心からの拍手と賛辞を贈りつつ、いつかずっきゅん割烹秋元或いはズッキュンレストラン真夏のオープンを心から願うばかりのおっさんなのであった。

※ショウムライターによる乃木坂46 “11th YEAR BIRTHDAY LIVEレビューはこちら↓
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