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 かつて俳優の成宮寛貴として活動し、2016年に引退した平宮博重さんの芸能界復帰が秒読み段階になってきたようだ。人気ドラマ相棒 season22』(テレビ朝日系)の元日スペシャルに久々の“出演”を果たしたことで、同シリーズへの復帰も期待されている。

 1日に放送された『相棒 season22』の元日スペシャル「サイレント・タトゥ」は、放送前から「成宮寛貴」としての出演が報じられていたため大きな話題となった。実際は回想シーンで過去の映像が流れただけだったが、ストーリーは杉下右京(水谷豊)の三代目相棒として活躍した甲斐享(成宮)の息子の学芸会で刺殺事件が発生し、甲斐のパートナー・笛吹悦子(真飛聖)にも魔の手が迫るという展開で、本人不在ながら甲斐が物語の軸になっていた。

 甲斐は『season11』から3年間にわたって右京の相棒となり、歴代の相棒の中でも屈指の息の合ったコンビネーションで数々の事件を解決。しかし、その裏では法で裁けない悪人に「私刑」を下す“ダークナイト”として犯罪行為を重ねており、最後はまさかの「相棒の逮捕」という形で作品から去った。

 当初は2年の出演契約だったというが、水谷やスタッフの要望で1年延長しており、視聴者からもハマり役だと称された。

 人気キャラクターとなったことで何らかの形で再登場するのではと期待されたが、2016年に平宮さんは週刊誌での薬物疑惑報道などをきっかけに芸能界引退を電撃発表。

以降はアパレル関連事業などを手がけており、2019年に「相棒で芸能界復帰する」との報道を完全否定したことから、甲斐の再登場は幻となったかと思われた。だが、今回のスペシャルでは過去映像のみながらもたっぷりとシーンが使われ、何らかの「変化」が起きたことをうかがわせている。

 これに関しては、1日付のスポーツ報知が「エージェントが芸能活動の窓口を代行し、芸能界復帰へ動き出した」などと報道したことが大きく影響していそうだ。

 記事によると、平宮さんが知人を介して芸能関係者に協力を依頼したといい、その人物が窓口となっているという。同紙の取材に対し、その人物は窓口になった事実を認め、現状では「具体的に決まっている作品はない」としつつも、「この先、いいお話があれば」と俳優業の再開に前向きあることを示唆した。

 平宮さんのSNSなどを見る限り、ビジュアル的にはまったく依然と遜色なく、いつでも違和感なく復帰できそうだ。

復帰の舞台は配信作品や映画が有力視されそうだが、先述したように『相棒』が今ごろあえて甲斐のエピソードを入れ込んできたのは気になる。

 『相棒』に再登場する可能性はあるのか、復帰するなら芸名はどうなるのかといった部分も含め、今後の動向に注目が集まりそうだ。