すべての市民がお互いを監視し評価する社会に突き進んでいる! 「信頼」獲得ゲームの行方とは? [橘玲の日々刻々]

すべての市民がお互いを監視し評価する社会に突き進んでいる! 「信頼」獲得ゲームの行方とは? [橘玲の日々刻々]
       
  ITジャーナリスト、レイチェル・ボッツマンは『シェア 〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』(NHK出版)で、UberやAirbnbなどのシェアリング・エコノミーの到来を予言し、「コラボ消費(Collaborative consumption)」という流行語を生みだした。そんなボッツマンの新刊が『TRUST(トラスト) 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』(日経BP)だ。

「シェア(共有)」の次が「トラスト(信頼)」なのは、そこに一貫したテーマがあるからだ。相手を信頼していなければ共有できない。誰かと共有するということは、信頼しているということだ。シェアリング・エコノミーは信頼をインフラにしているのだ。

新しいテクノロジーは「信頼の壁」を飛び越える手助けをする

 狩猟採集時代のヒトは、50~150人程度の小さな共同体で、親やきょうだい、親族、友人たちとの「ローカルな信頼」のなかで生きてきた。農業というイノベーションで大規模な社会が可能なると利害の異なるひとびとを統治する政治権力が登場し、産業革命によってさらに社会が大規模化・複雑化したことで、契約や法律など「制度への信頼」の時代が到来した。そしていま、インターネットなどの新しいテクノロジーによって、中央管理型の制度には依存しない「分散された信頼の時代」が始まりつつある――。これが、『トラスト』の背景にある「歴史認識」だ。

 ボッツマンは、アリババ創業者ジャック・マーがいかにして「信頼」を巨大ビジネスに育てたかという話を導入にして、「信頼とは確実なものと不確実なもののすき間を埋める、驚くべき力」だと定義する。信頼があるからこそ、私たちは不確実な未来に飛び込むことができる。新しいテクノロジーは、この「信頼の壁」を飛び越える手助けをするのだ。

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2018年11月22日の経済記事

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