アスクル株式会社が、株主優待を一部変更することを、2021年4月28日の15時に発表した。

 アスクルの株主優待は、毎年11月20日と5月20日時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「1株以上を保有する株主に、1000円割引の『LOHACOクーポン』(税込3300円以上の注文につき、1人1回限り利用できる)を年2回贈呈」というものだった。

 変更後は、対象の株主が「100株以上の株主」となるほか、1回あたりでもらえる「LOHACOクーポン」の割引額が2000円になる。

 アスクルの株主優待の変更は、2021年11月20日時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

アスクルの株主優待制度の変更前と変更後 (変更前) 基準日 保有株式数 株主優待内容 11月20日・5月20日 1株以上 LOHACOクーポン1000円割引
(×年2回) (変更後) 基準日 保有株式数 株主優待内容 11月20日・5月20日 100株以上 LOHACOクーポン2000円割引
(×年2回)アスクルの株主優待利回りは?

 アスクルの2021年4月28日時点の株価(終値)は3970円なので、変更後の株主優待利回りを計算すると、以下のようになる。

【変更後】
(100株保有の場合)
投資金額:100株×3970円=39万7000円
優待品:LOHACOクーポン4000円割引
優待利回り=4000円÷39万7000円×100=1.00%

 アスクルの株主優待は、食品や日用品など、あらゆる商品を取り扱う「LOHACO」の割引クーポン。これまでは1株以上の全株主に贈呈されていたが、今後は100株以上の保有が必須となった。これまで単元未満株の保有で株主優待を受け取っていた人にとっては、残念な変更と言えるだろう。とはいえ、割引額はアップしているので、「LOHACO」をよく使う人はチェックしてもよさそうだ。
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 アスクルは、オフィス用品の配達などを手掛ける企業。2021年5月期(通期)の連結業績予想は、売上高が4160億円(前期比3.9%増)、営業利益が130億円(前期比47.4%増)、経常利益が129億円(前期比49.0%増)、当期純利益が70億円(前期比23.8%増)。3月に業績予想の上方修正と増配を発表している。

■アスクル業種コード市場権利確定月小売業2678東証1部11月20日・5月20日株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り3970円100株39万7000円1.11%※株価などのデータは2021年4月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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