本作は浅野妙子のオリジナル脚本で描くヒューマンラブストーリー。
前回第3話で、美璃は空と再び廃墟へ。ピアノを弾いて遊んでいると、空が「音楽って意外と忘れへんねんな」と言う。美璃が「じゃあ、私のことは忘れても、私の弾いた曲は覚えているかもね」と笑みをこぼすと、空は無言になってキス。「美璃のことは忘れへんよ」と彼は言うが、辛い思いを経験している美璃は「どうして分かるの? あなたは一度私のことを忘れてる。
<第4話あらすじ>
青木空(萩原)にキスをされた河野美璃(堀田)は、愛されている喜びよりも、いずれ忘れられる予感の辛さで胸がいっぱいになり、込み上げる涙を止めることができない。慰めようとする空にも、美璃は思わず詰め寄ってしまう。
美璃「あなたは、一度、私のこと、忘れてる。二度目が無いって、どうしてわかるの?」
友達のままでいれば、前のように傷つくことはない。
一方、自分のせいで美璃を傷つけてしまったと感じる空は、記憶を取り戻すための治療に興味を持ち始める。しかし、空の過去を知る沙菜は、空の変化を前向きに捉えることができない。
ある日、遠山保(風間俊介)から病院でコンサートを開くことを提案された美璃は、憩いの部屋へピアノを弾きに来ていた。美璃のピアノに聴き入る宮下茜(畑芽育)から、突然、好きな人はいるのかと尋ねられ、空の話になる2人。
茜「どっちが辛いんやろね。忘れる方と、忘れられる方と」
自身も空と似た記憶障害をもち、“忘れてしまう側”の茜の言葉が、美璃の胸に深く突き刺さる。そんな中、保の診察室にある人物が訪れ……。