橋本環奈が主演を務めるドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(カンテレ・フジテレビ系、毎週月曜22:00~)が11月20日に放送、及び民放公式テレビ配信サービス「TVer」で無料リアルタイム配信される。

経費削減の“特別命令(トクメイ)”を背負って本庁から派遣された特別会計係の女性警察官・一円(橋本)が、「捜査に金は必要だ!」と話す刑事たちと、時にぶつかり合い時に協力して、次々と起こる事件を解決へと導く新しい警察エンターテインメント。
現在TVerでは、第1話が配信中。

先週放送された第5話は、円の因縁の相手であるキャリア管理官・日下部一馬(浅利陽介)がある事件の捜査のため万町署にやってくる。ネット上では日下部のクセのあるキャラが話題になり、「ムカつく」「イライラ」「(日下部の結末に)スッキリした」とのコメントがあった。

第6話では、円と藤堂さゆり(松本まりか)が、ひょんなことから未成年による強盗・立てこもり事件に巻き込まれる。円たちを襲った3人は、高額収入アルバイトの広告を見て集まった即席の素人強盗のようだが、犯罪に手を染めた理由を尋ねると、現代の若者が抱えるある問題が浮き彫りに。そして、未来を悲観する彼らに、さゆりは「一度、転落した人間はずっと転がり続けるだけ」と、追い打ちをかけるような言葉を浴びせる。
しかしその裏には、男社会の警察組織でがむしゃらに上を目指す一方で、子育てとの両立に悩む女性刑事の苦悩が隠されていて……。一方、出勤してこない円とさゆりの身を案じた湯川哲郎(沢村一樹)たちは、GPSで2人が一緒にいると知り、急いで現場へ向かう。

<松本まりか コメント>
――さゆりの女性刑事としての心情も描かれる第6話。演じていかがでしたか?

これまでのさゆりは、仕事をしている時の一面しか出してこなかったけど、 この6話で初めて、心の揺らぎや心の機微だったりと、私的な部分がクローズアップされています。湯川班の中で強がっているさゆりとは全然違う顔が見えていると思いますし、別作品を撮っているような感覚でした(笑)。

――円との2人のシーンについて。


凸凹でぶつかってばっかりの2人がどう関係を築いていくか、が今回の見どころでもあるのですが、その見せ方がハードルが高く斬新で。ほとんどの大事な時間を2人は背中合わせに拘束されているため、お互いの表情を見られないままぶつかったり心を通わせていかなければならない。声や感覚だけで相手を感じ取るのは難しかったですが、目を見て芝居できないハンデを乗り越え、最後に目を合わせてお芝居できた時は、すごく息があっていて、そのキャッチボールはとても楽しかったです!

――撮影現場のエピソードを教えてください。

環奈ちゃんとはよくオススメのものを教え合っていて、私は健康的なご飯を食べさせたりしています(笑)。あと、環奈ちゃんのキューティクルでツルツルな髪の毛にすごく衝撃を受けて、そこから絶賛ヘアケアにハマり中です。撮影の待ち時間は、私たちの定位置があって、必ず隣に座っていますね。
年齢は離れているけど、すごく気が合うし、真逆なところもあるけど、それはそれで面白くて楽しいです! それから、沢村さんと(佐藤)二朗さんの最年長2人が、すごく元気で面白くて。現場に来ると本当に楽しくて、それだけで“この作品やってよかったな”って思います。現場は、とにかくみんな仲いいし、おいしいもので溢れています!(笑)。

――今日もおいしいもので溢れていますね! 松本さんはピザの差し入れを?

以前、たまたま食べてすごく感動したピザ屋さんにお願いして差し入れをしました。こういうロケに来るのは初めてだったそうですが、ピザ窯を持ってきて、その場で焼いてくださって。みんなもとても喜んでくれて。
スタジオにこもることも多いし、朝から晩までの撮影で大変なので、おいしいものをみんなに食べてもらって喜んでもらえることが私もうれしくて。なので、差し入れは、とびきりおいしいものや、体にいいものなど、めちゃくちゃこだわって選んでいます。

――視聴者へメッセージをお願いします!

働く女性の生きづらさだったり、辛さだったり、葛藤だったり……いつもの男性社会の『トクメイ!』と違って、1人の女性刑事の人生に照明を当てた、全話の中でも少し異色の回になっていると思います。共感してもらえるところもあると思いますし、湯川班の中で気を張って生きるさゆりの、これまで見えてこなかった顔がたくさん映し出されていると思うので、ぜひそこを見てもらえるとうれしいです。

<第6話あらすじ>
一緒に脅迫者Xを見つけ出してほしいという一円(橋本)の頼みに対し、意外にも興味を示したのは女手一つで息子を育てる藤堂さゆり(松本)だった。臨時ボーナス狙いとはいえ、思わぬ協力者の登場に感激した円は、翌朝、出勤前にコーヒーを飲むのが日課だというさゆりをおすすめの喫茶店へ連れて行く。


ところが、店内に人の気配はなく、開いたままのレジの床には小銭が。事件性を感じた2人が店の奥へ足を踏み入れると、突然、背後から2人の男に襲われ、さゆりが応戦するも、円が隠れていたもう1人に拳銃を突きつけられてしまう。3人の男たちは未成年で、どうやらSNSの高額収入アルバイトの広告を見て集まった即席の素人強盗のよう。なかでも、拘束した相手が警察官だと知ってもまったく動じない17歳のナツメ(大友一生)は、これまでに複数回犯行を繰り返しているらしく、何やら危険な香りがする青年で……。

その頃、湯川班では出勤してこないさゆりの身を一同が案じ始めていた。警務課では円から意味深な信号を受け取った須賀安吾(佐藤)が胸騒ぎを覚え、湯川哲郎(沢村)の元へ。
GPSで2人が一緒にいると知った湯川班は、急いで現場へ向かう。

監禁されたさゆりは、何とかして犯人たちの情報を得ようと、3人のうちで唯一、まともに話ができそうな大学生のトーマ(今井柊斗)に、犯罪に手を染めた理由を尋ねる。すると、現代の若者が抱えるある問題が浮き彫りになるが、さゆりは励ますどころか「一度、転落した人間はずっと転がり続けるだけ」と、人生を悲観するトーマに追い打ちをかけるような言葉を浴びせる。しかしその裏には、男社会の警察でがむしゃらに上を目指す一方で、愛するひとり息子との時間を犠牲にしてきたことにわずかながら後悔の念を抱く女性刑事の苦悩が隠されていて……。