カルト的人気を誇る2002年のSFドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』でブレイクしたネイサン・フィリオン。彼が考える『スター・トレック』シリーズとの違いについて、米CheatSheetが紹介する。

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『ファイヤーフライ』は『スタトレ』ほど〇〇じゃない?

表面的に見ると、似ているようにも思える『ファイヤーフライ』と『スター・トレック』。しかし、それは銀河系を探求する宇宙クルーという前提のみ。『スター・トレック』では、銀河系をより良い方向に導こうとする利他的なクルーが度々登場するが、『ファイヤーフライ』は考え方が異なるキャラクターたちがただ一緒に生きていこうとするだけ。

ネイサンはIGNの過去のインタビューの中で両作の違いについて言及しており、『ファイヤーフライ』は『スター・トレック』ほど科学や宇宙の仕組みにこだわっていなかったと指摘。そして、これが『ファイヤーフライ』にとっては有益に働いたという。

「『スター・トレック』はテクノロジーをとても重要視していました、かなり、本当に大事にしていました。ですから、子どもたちが『スター・トレック』を見るとき、“もしワープコアがオーバーヒートしたら、プラズマインジェクターは…”などと考えるわけで、ここに『ファイヤーフライ』との差があります」とネイサン。「『ファイヤーフライ』では、誰かが“キャブレターの調子が悪いんだけど”と言っても、誰も“そうか、じゃあ私がすべきことは…”とは続かない。キャブレターを直しに行くのではなく、直してくれる人に相談しなければならない」と、『ファイヤーフライ』は未来的なテクノロジーの存在をより現実的で視聴者にとって親しみやすい方法で扱ったと考えているそうだ。

「テクノロジーと未来の世界の高度化、それはもちろんのことです」とネイサンは語る。「私たちの現代では、携帯電話について大騒ぎすることはないでしょう。それが、『ファイヤーフライ』の背景にあるアイデアであり、テクノロジーでもシップでもなく、人間であり、パーソナリティの話なんです。セレニティにとって重要なのは、彼女が家であり、彼女について重要なことは彼女のテクノロジーではなく、彼女が何者であるかということです」

ネイサンは『スター・トレック』のあの人のファン

『スター・トレック』との違いを明確にしたネイサンだが、実は『スター・トレック』のファンであり、カーク提督役のウィリアム・シャトナーに会った時は興奮したそう。

「幸運にも、ウィリアム・シャトナーに会うことができました」と、過去に米The Hollywood Reporterに明かしていたネイサン。「それは、私にとって大きな出来事でした。ウィリアムの声を聞くと、自分の何かが刺激され、親近感を感じました。彼の声を聞くと安心します。実際に目の前にするのは、とても不思議な経験でした」

『ファイヤーフライ』の映画版『セレニティー』はAmazon Prime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)