乗用ミニバンの大空間とアクティブなSUVスタイルを両立した新カテゴリー。
【画像】見たことなかった大開口ドア
デザインを取りまとめた主査の江菅 誠氏によれば、想定ユーザーはいろいろな価値観をもつZ世代や、そこから先の新たなファミリー層をイメージ。シンプルな運転席まわりと広い室内空間で停車時もさまざまなシートアレンジができ、かつSUV的な台形シルエットでリフトアップした仕様となっている。
■圧倒的な大開口の秘密とは?
まず何と言ってもユニークなのが、前後ドアの大きく開かれた開口部。前側もスライドのように見えるのは、一体どういうことなのだろうか? その答えは、「グライドドア」。このグライドドアはボディとの接合部が弧を描くように動く機構。省スペースながら前側に大きく開くことで、長い釣り竿など趣味のギアの積み下ろしも便利に。これと後席スライドドアでBピラーレスとなり、助手席の90度横や後ろ向き回転なども可能になった。ほかにも2列目シートを折り畳みテーブルにしたりと、計6パターンのシートアレンジが楽しい。
一方、室内インテリアにもおもしろい装備が各所に見受けられる。フロントガラスの上端はノア/ヴォクシーより約400㎜前方に配置し、左右のピラー上端まで伸びる広大なアッパートレイと、それに一体となる乗降グリップが実現した。
多様化するライフスタイルを見据えた次世代モデルの登場に期待したい。
〈文=ドライバーWeb編集部〉