春競馬真っ盛りの今日この頃。競馬場やウインズ(場外馬券売り場)に足しげく通う競馬ファンにとって、夢はやっぱり超万馬券。


JRAでは、2004年に3連単(1着、2着、3着の馬をその着順通りに当てる馬券)を導入して以来、超万馬券が続出。現在までの払戻金ランキングの1位はなんと1846万9120円! 100円がこの金額になるのだから、宝くじもまっ青だ。

その超万馬券に関して、競馬ファンの間で昔からまことしやかにささやかれているのが、競馬場やウインズで高額払戻しをすると、「別室に通される」「お金を入れる袋がもらえる」「出口までボディガードがつく」「帰りのタクシーを呼んでくれる」などVIP待遇が受けられるというもの。このウワサ、本当なのだろうか?

競馬歴数十年のファンに聞くと、払戻はいくら高額であっても窓口で行うのが基本とのこと。払戻金の受け渡し専用の部屋も存在しないし、その他のサービスも聞いたことがないとか。競馬場で聞いてもそのような話はないらしい。
やっぱりそんなVIP待遇を受けられるなんて夢のようなサービスはないんですね……。

ちなみに、競馬場やウインズに設置されている機械では、いくらまで払い戻せるのだろう。

JRA広報室に聞いてみると。
「競馬場、ウインズとも、機械での払戻限度額は100万円未満で、100万円以上は窓口での払戻しになります」

それでは、たとえば1億円なんて大金の場合はどうするのだろう? もちろん銀行振込みなんてない。大勢の人が見ている中でも、窓口で払戻しが行われるのだろうか?
「通常のお客様の場合、高額の払戻金で多いのは500万円以下がほとんどだと思うんですね。この金額ならポケットや手持ちのバッグに入れて持って帰る方が多いですし、窓口でもそれほど目立たないと思うんです。
それ以上の、例えば数千万円単位の払戻しというのは、高額で馬券を購入するなど、それ相応の買い方をしている人に限られてきます。そういった高額の払戻しに慣れている方は、競馬が開催していない平日にいらっしゃって換金されることもあります」

馬券は何も的中した当日に換金する必要はない。当該レースの翌日から起算して60日以内に換金すればいいのだから、何も人でごった返している土日に換金しなくても、人の少ない平日に換金しに行けばいいというわけだ。そうすれば、大金が入るカバンなども用意して行けるしね。

でも的中馬券をなくしちゃいそうで心配……、なんていう人は、お金を入れる大きなバッグを持参して競馬場へ行くのがいいかも。競馬歴の長いファンの中には、当たった時のためにポケットがたくさんついている服を着て競馬場に行く人も多いとか。
なかなか当たらない私のような競馬ファンには縁のない話だと思うけど、一度はこんな心配してみたいものです。
(S.I/C-side)