最近、板東英二の活躍でにわかに脚光を浴びる“ゆでたまご”。「何個食べても飽きない」なんて声を耳にするが、チョット変わったゆでたまごがあるらしいから、コチラにも食指を伸ばしてみてほしいんです。

大阪の「株式会社MRT」が11月18日より発売しているのは、『奥出雲の味つきたまご』。その名の通り、“味つき”のゆでたまごだという。

では、どんな味がついているというのか? 決して驚かないでください。“しょうゆ”、“イチゴ”、“バニラ”、“塩”、“カレー”、“にんにく”……。
なんだ、そりゃ。私は正直、驚いた。


それにしても、どうしてそんなことが可能になったのだろうか? その辺りを同社に伺ってみた。
たとえば、大根に味が染み込んでいく過程を説明しよう。まず、大根をグツグツ煮て温めると、表面の組織が破壊されていく。すると、表面にできるいくつかの隙間たち。そこにだし汁をつけると、隙間に汁が浸透していって味が染み込んでいく。
ゆでたまごも、同様の手法をとることで味を浸透させていくという。
それは、つまり我々が承知する通常のやり方。

しかし、同社のたまごには独自の新技術が加味された。通常、たまごの殻には0.02ミリ以下の小さな空気穴があるのだが、同社は味の成分を0.02ミリ以下にしてみせた。そして、空気穴から味の成分を浸透させる。結果、殻がついたまま黄身にまで味を染み込ませることに成功!

だからと言って、味のチョイスがあまりにも大胆じゃないかだろうか? なにしろ、ゆでたまごを食べると、口の中にはイチゴの味が広がったりするのだから。なんたる、不思議……。

そして、私も不思議体験がしてみたい。早速、『奥出雲の味つきたまご』を取り寄せてみました。今回は、保育園児~20代前半にまでウケがいい“イチゴ”、小~大学生に人気の“バニラ”、小学~高校生に人気の“カレー”、酒好きに人気の“にんにく”味。特に変り種の4つを体験!

まず、試してみたのは“イチゴ”。手に取ってみると、もうストロベリーの匂いが香ってくる。そして、実際にたまごを食べてみると、ビックリの食感! 黄身と白身をいただいてるのに、味はまるでイチゴ味のフルーチェみたいな。
完全にフルーツ感覚なので、妙に不思議な体験でした。
次にチャレンジしたのは、“バニラ”。こちらは非常に甘い匂い。それを口にしてみると、たまごというよりアイスのような感触。目をつむっていたら、バニラアイス辺りのスイーツとほとんど区別がつかないだろう。
続いては“カレー”。
皮を剥いていると思いっきり匂ってくるカレー風味。食欲を誘う。いざ食べてみると、非常に具合がイイ! 黄身がカレーで白身がライスみたいな。「カレー」を食べているというより「カレーライス」を食べている感じなんです。
最後は“にんにく”。手にしてみると、匂いが間違いなくにんにく。
皮を剥くその手も、にんにく。後に人と会う約束がある方は、注意が必要です。これを食べてみると、なるほど“酒飲み”に合いそう! 酸いも甘いも噛み分けた大人に楽しんでいただきたいたまごでした。個人的には、焼酎に合うかなぁ?

この『奥出雲の味つきたまご』は、島根県内では店頭販売されている食品。それ以外の地域の方は、同社のショッピングサイトで購入が可能。価格は16個入りが3,200円(税込み)、8個入りが1,600円(税込み)。

一番人気は、無難な“しょうゆ”のゆでたまご。しかし、子どもに人気の“イチゴ”や、学生に人気の“バニラ”なんてのも気になる。どれを選ぶかは、アナタのお好み次第です。
それにしても、ゆでたまごのチョイスでここまで悩む日が来るとは思わなかった。
(寺西ジャジューカ)

※11月25日に掲載いたしました上記記事内、たまごへの味付けの記述に誤解を招く表現があったために、該当部分を修正させていただきました(25日、エキサイトニュース編集部より)