「20代の頃は関心がなかったのに、段々ケツが好きになる」なんて名言を残しているのは、リリー・フランキー。
さすがである。
昔は「そんなバカな」と思っていたが、年を追うごとに着々とそんな自分になってきてるから、人生は諸行無常の響きあり。

そして、お尻といえば「タモリ倶楽部」だろう。なんと、あの番組のオープニングにオマージュを捧げるようなカレンダーが作成されたらしい。それは、ハイサワーで有名な博水社が製作した『ハイサワー 美尻カレンダー 2011』。

画像を見て欲しい。目にも眩しい美尻。
こんな6人のヒップが2カ月ごとに入れ替わるカレンダー。12カ月ずっと、部屋を独特の熱気で温めてくれるのだ。

このようなカレンダーを製作したきっかけを、同社の田中秀子社長に伺ってみた。
「昨年の秋、タモリ倶楽部さんの企画でハイサワーを取り上げていただきました。当社の倉庫で、タレントさんと社員全員でハイサワーを飲み続けるっていう収録があったんです」

この放送を受け、同社は“お尻”をフィーチャーしたカレンダーを製作に着手! 当初は、田中社長と血気盛んな男性社員で製作チームが結成されたのだが……。
「“のぞき穴”から覗いているような、ちょっといかがわしいエッチめなデザインばかりになってしまったんです……」(田中社長)

気持ちはわかる。
でも、それだと同社の“炭酸がピチピチはじける元気感”“シュワシュワーって割っちゃおう!”というイメージとはかけ離れてしまう。
そこで、製作チームのメンバーを一新! 女性のみのスタッフでカレンダーのデザインを考案。結果、出来上がったのが『ハイサワー 美尻カレンダー 2010』(昨年度版)。お店への販促用として作成された非売品のバージョンである。
これが、熱狂的な反響を呼ぶことに。常連さんから「欲しい!」というリクエストが殺到したり、お店に貼ったはいいものの速攻で盗難に遭ってしまったり……。


そこで、今年。正式に市販用カレンダーとしての製作に取り組むことにした。今回は4000を超えるヒップモデルから厳選するという壮大な手間をかけるなどして、女性からの人気も獲得する『ハイサワー 美尻カレンダー 2011』を完成させた。

では、2010年版と2011年版のどこが違うのか?
「あえて腰から写して、よりお尻を美しく見せています。“ボン、キュッ!”を強調しました」(田中社長)
違いは、昨年のカレンダーと見比べてみると一目瞭然。2010年版は、お尻がど正面に「ド~ン!」という感じ。
それが2011年版は、まさに健康的な色気!

「購入された方の中には、ご家庭のリビングに飾ってくれる方もいらっしゃるんです。また、パソコンを買いたての60代の男性から『どうしてもカレンダーの画像を壁紙にしたい!』という問い合わせがあり、当社のスタッフが壁紙の設定方法をご案内したこともあります」(田中社長)

そして、気になるのはカレンダーの右下部分に記されている“ハイサワー・トリビア”。おいしい割り方などが記載されているのだが、その中でも特に驚いた情報が。ご存知だろうか? 「ハイサワーは『輩サワー』」という豆知識を。
ハイサワーの語源は「我輩が考えたサワー」が短縮されて「輩サワー」となり、それがいつの間にか「ハイサワー」となったらしいのだ。

実は、30年前の居酒屋には「サワー」なんて全くなかったそうだ。
そこで、同社の先代社長が「味や香りの少ない焼酎を、レモンや炭酸で割れないか?」と考え、開発した割り材がある。これが、いわゆる「ハイサワー」。先代社長が考案した飲料だから「輩サワー」とネーミングしてみせた。
ちなみに、他の候補として挙がっていたのは「オレサワー」「ワシサワー」「タナカサワー」……。やっぱり「ハイサワー」が爽快感を表現してて、個人的には一番シックリ来る。

そんな『ハイサワー 美尻カレンダー 2011』は、11月20日より同社のホームページにて発売されている。
価格は735円(税込み)。

想像するだけで、くつろげる。仕事から解放されて、自宅に到着。美尻カレンダーの貼られた自室で、サワーを飲みながら「タモリ倶楽部」を鑑賞。最高の週末だと思うのだ。
(寺西ジャジューカ)