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立川談志ーー天才落語家の1日を追ったドキュメンタリー

       
二〇〇九年七月十六日
 立川談志、終わりなのか。一つのプロセスなのか、不快は確か。
七月二十二日
 何曜日かワカラナイ。日にちもワカラナイ。何もなく我が家。何処にも行きたくない。七十三歳だ、ムリもないか。でも立川談志だし。
八月×日
 一年のうち、何もせずは初めて。海も山も老いも若い人も、笑いを待っているのに。日本中駆け回った立川談志。
八月二十五日
 明日は引退。何の気も起きず。

2009年8月15日、落語立川流初代家元・立川談志は、所属事務所に対して初めて「引退」の意志を口にする。上は、その前後に手書きでノートに記した日記の抜粋だ。そして8月26日、糖尿病療養のため年内休養することをマスコミに発表した。
だが、談志の休養は年内には終わらなかった。数度の入院を経て、翌年の初頭から急速に体調は快方へ向かう。そして2010年4月13日、ついに高座復活の日がやってきた。
『談志が帰ってきた夜』は、立川談志が闘病中に記した日記の抄録の冊子と、4月16日の復帰高座の模様を収めた77分のDVDから成る作品だ。

立川談志、1935年12月2日生まれ。16歳のとき、5代目柳家小さんに入門し、前座名は小よし。18歳で二つ目に昇進し、小ゑん。27歳で真打に昇進して5代目立川談志を襲名した。途中国政選挙にも出馬し、1971年に参議院選挙全国区で当選。1975年、三木内閣で沖縄開発庁政務次官に就任するも、わずか36日で辞任。原因は二日酔いで記者会見に臨んだことだった。自らを守ってくれなかった自民党を離党し、自由な立場でその後の議員生活を送る。このとき、寄席で政務次官失格の漫談を話したところ大受けしたことから、芸に開眼したと語っている。

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