俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネガーの離婚の原因は、10年前に家政婦との間にできた隠し子だったというニュースがちょっと前に世間をにぎわせていた。

シュワルツェネガー氏は自身の不倫について「いいわけはしない」と正々堂々としており、その行為はともかく好感が持てるといえなくもない(ただしその後、様々な新事実が見つかり賛否両論ではあるが……)。


一方で日本の芸能人の不倫といえば、石田純一の「不倫は文化だ」が有名だが、大物が不倫したときには様々ないいわけがあるのも事実である。せっかくの機会なので、過去に不倫が明るみになった大物がどんないいわけをしてきたのか、まとめてみた。

まず、ゴルフ界の大物タイガーウッズ。2009年の年末に不倫が発覚した際、会見を開いて謝罪を行っているが、そのときの彼の言い分は、「(不倫が)間違っているのは気づいていたが、私に一般的なルールが適用されるとは思わなかった」というもの。地位も名誉も手に入れたスーパースターだからこそできるいいわけである。ちなみにこの会見の一部はYouTubeで見ることができる。
全米ゴルフ協会で行われたこの会見は、不倫謝罪会見とは思えないほど厳粛な雰囲気に包まれており、一見の価値ありだ。

また、タイガーウッズと並んで世界的に有名な大物といえばクリントン大統領。「青いドレス」の存在にやたらと妄想をかき立てられたのも、今や16年前の出来事である。当時ホワイトハウス実習生だったモニカ・ルインスキー女史との執務室におけるアレな出来事が発覚した際、「私は彼女と不適切な関係を持った」という発言をしている。不適切な関係、というあやふやかつ想像力をかき立てる言葉をチョイスするあたりが、何とも政治家っぽい。

日本の例でいうと、その甘い声とは対照的に意外とスキャンダルが多い森本レオ氏は、画家志望の女性との密会が報じられた際、「異文化交流ですよ」という名言を残している。
一方で、古き良き昭和の豪快な俳優として名高い松方弘樹は、度重なる不倫の末に、パイプカット(男性の不妊手術)をしたことで有名である。いいわけがましいことをいわず、行動で示すあたりが古き良き日本男児をほうふつとさせるが、それによって浮気癖がなおったかどうかは定かではない。ちなみに、石田純一の「不倫は文化だ」発言は、実際には「文化や芸術といったものが不倫から生まれることもある」という内容だったことはあまり知られていない。

最後に、昨年にチリで起こった落盤事故で、地下生活中に不倫が発覚して世界一有名な不倫男になったジョージ・バリオスさんは、救出後のテレビインタビューに不倫相手と出演し、「もう女たらしと思われたくない。一途な男でいたい」と発言したそうだ。

まあ、人生いろいろですな。

(珍満軒/studio woofoo)