私も含めて周囲には、“ぽっちゃり好き”の男子が圧倒的多数。ダイエットに励む女性に、内心ではいつも「それ以上、痩せないで!」とリフレインを叫ばせている。

そして、どうやらその嗜好は女性以外にも移ってしまった模様。世に言う“デブ犬”、“デブ猫”に対しても、何とも言えない可愛らしさを感じてしまうのだ。

だが、それではいけない。それは、人間のエゴ。彼ら彼女らには、ヘルシーな生活を送っていただくべきで。それこそ、本当の愛情だろう。

というわけで、このアイテムをご紹介したい。「万歩計」の登録商標を持つ山佐時計計器が10月1日より発売している『わん歩計』(希望小売価格3,675円)は、ワンちゃんのための“犬用万歩計”である。

実はこの『わん歩計』、一度98年に発売されている。今回は、その改良版。では前回と今回では、何が違っているのか?
「98年に世界初の“犬用万歩計”を発売したのですが、その時は振り子式でした」(同社・担当者)

振り子式とは、地面に向かった縦方向の動きしか察知しない、昔ながらの歩数計のこと。しかし現在の“人間用歩数計”においては、上下前後左右をカウントする「3Dセンサー」が一般的。
これを、新たに採用しての『わん歩計』が開発されたわけだ。
こうなると、ジャンプしたり、ブルブルっと震えたり、そういった犬特有の多彩な動きもカウントできる。要するに、「ワンちゃんの歩数計」というよりも「ワンちゃんの運動計」という言い方が適当だろうか。

しかし、そもそもどうしてワンちゃんに万歩計が必要なのか?
「最近は、太り気味のメタボ犬も増えております。餌のやり過ぎや室内犬として育てられているから等の理由が挙げられますが、そんなワンちゃんの運動不足解消に役立てていただきたいです」(担当者)
また今回の『わん歩計』は、新たに「メモリー機能」も追加されている。7日間の運動量を記録し、そこから1日の平均値を割り出すのだ。
この数値を目安にして「今日は運動が足りなかったな」、「今日は達成しているな」と判断していただきたい。もし運動が足りなかったら、お散歩に出かけるなどして遊んであげる……、といった使い方である。

現在、この『わん歩計』はペット専門店やホームセンター等で販売されており、主に一人暮らしの女性などから好評とのこと。仕事中に室内で留守番してくれていたワンちゃんの運動量を計測する使い方で、体調管理に役立てているのだろう。

実は今回は、“人用モード”という機能も追加されている。こちらに設定すれば、飼い主の万歩計としての使い方も可能となる。

例えば、ワンちゃんと飼い主の両者が身に着けながらのお散歩なんかいいと思う。健康的だし、普通のウォーキングよりも断然楽しいはずである。
(寺西ジャジューカ)