ハピネス注入! 幸せチャージ!
2月2日からスタートする新シリーズ『ハピネスチャージプリキュア!』。2004年から始まったプリキュアシリーズの第11弾、10周年の作品だ。
1月24日、新宿区のスタジオ、タバックで記者会見が行われた。

柴田宏明プロデューサーによると、このタイトルは長峯達也監督(『ハートキャッチプリキュア!』監督でもある)の強い希望で決まったもの。

柴田「企画が先にあったのか、タイトルが先にあったのか……『これしかない!』って感じでしたね(笑)」

コンセプトは「自分の物の見方しだい、自分のありようで幸せをつかみとる!」。
今回メインの一つになっているのは「オシャレ」。確かに最近の女の子、小さい頃からオシャレにこだわりを持っている(オシャレをテーマにした『わがままファッションガールズモード』などのゲームも大ヒットしている)。

戦いの途中でプリキュアがバレリーナに変わるといったフォームチェンジ要素や、イケメン二人との淡い恋愛要素もある。
ここ数年のプリキュアとはちょっと違うイメージだ(ガッツリした恋愛要素は『YES!プリキュア5』ぶりじゃないかな?)。
プリキュアに変身する前でも、特殊なコスチューム(探偵服や忍者服など)を着ることで特殊能力を使う展開もあるのだとか。

柴田「これまで『衣装が多い、変わる』のは作業上のカロリーが高くて、なかなかやりたくてもやれないところがあった。でも蓄積されてきた3DCGの技術を利用することで、『今までと違ったやり方で演出していける』という心強い言葉をスタッフからもらえて、挑戦してみることにしました」

そのものズバリではないけど、『姫ちゃんのリボン』や『おジャ魔女どれみ』が頭に思い浮かぶ。ちいさい頃好きだった「魔女っこもの」の匂いだ。佐藤雅将のキャラクターデザインも魔女っこものの雰囲気がある。

柴田は『おジャ魔女どれみ』のスタッフも経験しているというし、もしかして意識しているんだろうか……。

柴田「狙ったわけじゃないですね。ただ、東映アニメーションがこれまで培ってきた、いわば『東映魂』が自然とにじみでたのかなと思います(笑)」

プロデューサーへの質疑応答が終わると、中島愛(キュアラブリー/愛乃めぐみ)、潘めぐみ(キュアプリンセス/白雪ひめ)、戸松遙(キュアフォーチュン)がプリキュアたちと一緒にやってきた。

中島「記念すべき年にプリキュアになれることを、心から嬉しく思っています! ずっとプリキュアになるのが夢でした。一年間、私と同じようにプリキュアに憧れている女の子たちに勇気と夢をお届けしたいです」
「『日曜日の朝』から、夢や希望をたくさん浴びて育ってきました。チャージしてきたハピネスはいっぱいですっ。
全っ身全っ霊! で演じさせていただきます!」
戸松「まさか自分がプリキュアになれる日がくるなんて…。女の子たちにハピネスを与えられるように精一杯演じたいです」

中島が演じるキュアラブリーは常に前向きで決してへこたれず、いつも一生懸命で明るく元気な女の子。

中島「目標にストレートに向かっていくところは似ているかな。でも、めぐみは『ありがとう』や『ごめんね』を正直な気持ちで表すんです。ちょっと素直になれない自分からすると羨ましい。憧れの女の子です」

二人目のプリキュア、潘が演じるキュアプリンセスは一国の王女様。
わがままで人見知りな部分があるが、実はそんな自分を変えたいと思っているキャラクター。オシャレが大好きでセンスがバツグン。

「ひめちゃんと同じくらいのころ、私も人見知りでした。だけど今は人と触れあうのが大好きで!(後ろにいるプリンセスと顔を見合わせて「へへへ」と笑う潘)。めぐみみたいな友達がいたから今みたいな性格になれた。ひめも色んな人たちと出会って変わっていけるんじゃないかな……。
相違点は………わがままなところかな!」

「わがまま」と言われてプリンセスが人差し指で潘をつつく。「痛いよ~!」。仲良しだー。
そして三人目、戸松演じるキュアフォーチュンは正体不明の孤高のプリキュア。強い正義感と人を労る優しさをもっていて、プリキュアとしての使命感を強く持っている。

戸松の幼少期は「セーラームーンごっこをやってたんですけど、オチ担当で。
いつも妖魔の役でした~」。よ、妖魔役!?

戸松「あっ、目標を決めたらやり通すところは、フォーチュンさんと似てるのかな? ただ、私はすごくわかりやすいタイプなので(笑)フォーチュンみたいなミステリアスな女の子は憧れで、すごくなりたかった!」

現在、2話まで終わっているアフレコ現場のようすは、和気藹々としているとのこと。

中島「私たち三人は全員同い年で、初めからすごくうち解けることができました。とまっちゃんと潘ちゃんがすごく笑わせてくれて。笑いが絶えない、でも真剣な現場になっていてとにかく楽しいです」
「お腹が空いては戦はできぬ! プリキュア(アフレコ現場)恒例で、ハピネス(お菓子)が目の前にあって! ハピネスチャージしながら一致団結してアフレコをやってます。一緒に闘ってくれる仲間がいることの幸せが第一話から溢れていて、幸せな現場です」
戸松「差し入れがたくさんあって、『ハピネスチャージッ!』って言いながら取りに行ってる(笑)。大ベテラン、大先輩の方とご一緒できている現場ですが、『素敵な作品を作ろう!』という想いで1つになってます」

『ハピネスチャージ』は、10周年記念作品。歴代のプリキュアが冒頭に登場し、お祝いコメントを言っていく(33話まで一人ずつ登場)。第1話はキュアブラック

「たくさんの世代の方に、ハピネス注入、幸せチャージ! ハピネスチャージプリキュア!を、応援よろしくお願いしますー!」

(青柳美帆子)