review

最年少芥川賞受賞から10年。綿矢りさが語った「玉結び」

       
小説家の綿矢りさのデビューは、それはそれは衝撃的だった。私の場合、2001年に京都に出かけたとき、いまはなき河原町の丸善(梶井基次郎の短編小説『檸檬』に出てくることで有名)で、彼女のデビュー作『インストール』が、同作の文藝賞受賞時の地元紙の記事のコピーなどともに平積みにされているのを見て、初めて綿矢の登場を知ったのだった。

当時17歳という若さもさることながら、こんなアイドルみたいなルックスな子が小説を! という驚きもあった。その3年後の2004年には『蹴りたい背中』で芥川賞を史上最年少の19歳で受賞、同書がベストセラーになるとともに、“りさたん萌え”みたいな消費のされ方もピークに達した。あれから10年、30歳となった綿矢は着実に小説家としてキャリアを積み重ねている。

3月1日、「芥川賞&直木賞フェスティバル」で綿矢と道尾秀介(2011年、『月と蟹』で直木賞受賞)がトークイベントを行なった。同フェスティバルにおける作家出演イベントのトップを飾ったこの対談は、お互いが用意してきた質問に答えながら進められた。このとき、道尾から綿矢に出された質問に「自分が憧れたり、体験できないシチュエーションを小説に書きますか?」というのがあった。これに対し綿矢は「(自作の)ほとんどがそう。それにもかかわらず、実体験と思われてしまうことが多い」と答えている。

自作に書かれたことを、本人の実体験だと思われてしまうのは、このとき道尾が言っていたように、綿矢の作品には作者と同世代の女性がよく登場するからだろう。と同時に、彼女のルックスのせいもあるような気がする。女子高校生がバーチャル恋愛チャットを始める『インストール』、チャイルドモデルが芸能界に華々しくデビューする

あわせて読みたい

レビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

「芥川賞 + 高橋弘希」のおすすめ記事

「芥川賞 + 高橋弘希」のおすすめ記事をもっと見る

次に読みたい関連記事「アカデミー賞」のニュース

次に読みたい関連記事「アカデミー賞」のニュースをもっと見る

次に読みたい関連記事「直木賞」のニュース

次に読みたい関連記事「直木賞」のニュースをもっと見る

トレンドニュース

トレンドランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2014年3月4日のレビュー記事

キーワード一覧

  1. 芥川賞 高橋弘希

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。エキサイトニュースは、最新ニュースをすばやくお届け。

その他のオリジナルニュース

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。