全国でもトップクラスの「ひったくり発生率」を誇る大阪では、その防止策として自転車のかごに「ひったくり防止カバー」を取り付けることが強く勧められている。
ひったくり防止に絶大な効果を発揮するカバー、大阪府内の警察や自治体などで無料配布をしているケースも多く、実にさまざまなデザインのものを見かける。今回は、筆者が大阪の街角で見かけた「ひったくり防止カバーコレクション」をご紹介したい。
「きょろQ」

2012年に「大阪市立デザイン教育研究所」の協力によって制作されたカバー。ピンクのストライプの隙間にのぞくキャラが可愛らしい。
「たこるくん」

テレビ大阪の人気キャラクター。このカバーを前かごに取り付けた自転車が正面から走ってくると、かなりインパクトがあり笑える。
「とらとうちゃん」

大阪は玉造の非公式キャラクターであるとらとうちゃん。単身赴任中のサラリーマンという設定だそうだ。2014年の春に限定1000枚だけ生産され早々に無くなったというカバー。
「リラックマ」

2013年末に大阪府警・府民安全対策課がイベントで配布したカバー。2種類のデザインが存在するとか。
「見てるトリ」

2012年に配布され、インパクトのあるデザインが話題を呼んだヒット作。リクエストが多く寄せられ、後にくちばしの色を変えた復刻版が制作されるほどの人気だった。すれ違うと思わずニヤニヤしてしまう。
「ジミー大西デザインカバー」

2014年10月に数量限定で配布されたカバー。ジミー画伯は過去にもひったくり防止カバーのデザインを手掛けており、そちらも好評だったという。人気が高く、レアなため「カバーが盗まれそう」という声も…
「らいよんちゃん」

MBS(毎日放送)の公式キャラクター・らいよんちゃん。こちらのカバーはMBSの通販サイトでも購入が可能。町に出るとかなり高確率で出会うカバーである。
「きょうくん」

大阪府遊技業協同組合のキャラクターがきょうくん。このカバーも相当な確率で見かけます。それもそのはず、ここ9年間で24万枚以上もが無料で配布され防犯対策のPRに役立てられているという。
「都島中学校美術部が制作したカバー」

2013年に制作・配布されたカバー。飽きの来ないデザインが人気のようだ。
「クリンちゃん」

ちょっと分かりづらいが、「ひったクリーン作戦」のPRキャラであるクリンちゃんをあしらったカバー。こちらの自転車ではカバーの上からライトを取り付けるという高等なテクニックが見られた。
とまあ、この他にもさまざまなデザインがあって楽しい。また、今回紹介したようなものの他に、サイクリングショップなどで市販されているカバーを付けている方も多くみられる。
東京都内でも

このようなピーポくんデザインのカバーを見かけるが、もっともっとバリエーションがあってもいいのではないかと思う。
大阪府警ではひったくり防止カバーの製作・配布を企業や事業者にも呼びかけているのだが、確かにこれは企業PRとしても良い手ではないかと思う。興味のある方はぜひチェックしてみては?
町に可愛いデザインのカバーが溢れ、ひったくり犯罪が無くなることを願っています。
(スズキナオ)