松本来夢ちゃんにももう少し出てほしかったなあと名残惜しみつつ、土屋さんの活躍にも期待しましょう。
しかし、太鳳ってすごい名前だよあ。本名なんですよね。
6話は、中止か? と危ぶまれた夏祭りがなんとか復活し、希が能登の方言を習得して土地に根付きはじめたところを見せ、
元治(田中泯)が、
「ないもんをかぞえんと
ここで生きるちゅうて 腹くくらんけ!」とかっこよく発言し、
希が、酔って、せっかくつくったバースデーケーキをひっくり返してしまい、どうしても地道にコツコツできないダメ親父・徹(大泉洋)にも、
「だけど 私 お父さんのこと好きだよ
助けるよ、お父さん駄目でも。
助け合おうよ、みんなで」
とやさしく手を差し伸べ、家族も再生するかと思わせて・・・
なんと徹が東京に戻って6年間も音信不通で「もう死んだもんと思ってるさけえ」状態になっているというがっかり展開に。
ああ、「花子とアン」のお父さんも家族を置いてふらふらしてました。ダメ父は朝ドラのテッパンなんですね。
元治のかっこいい発言も田中泯がかっこいいからうっとりしますが、5話で既に文(田中裕子)も同じようなことを言っているし、6話での「本気でここに住むつもりねんたら もう逃げ場はないげよ」と藍子(常盤貴子)たちに釘を差す迫力といい、ぶっきらぼうな中に優しさがある文のほうがオトコマエにも思えます。
お父さんがいっこうに前向かず、ダメであればあるほど、希やお母さん・藍子の健気さが際立つのであります。損な役割ですな、朝ドラにおける男って。
それにしても藍子が、ダーツで能登行きを決めたっていうのも太っ腹です。
朝ドラの女は心がでかい。
ああ、もう、大泉洋の、ペンギン、パンダ・・・と謎の動物Tシャツシリーズ、見られないのかなあ。松本来夢ちゃんのニワトリTもかわいかったなあ。
【今日の小姑ツッコミ】
「生まれ変わる」って言ったにもかかわらずお父さんにまたしても裏切られた希は「私たち、もう終わりだね」と言い、弟・一徹が「恋人か」とツッコみますが、笑いとしては弱い。海沿いの村、東京からやってきた主人公、群像劇、方言・・・と再放送もはじまった「あまちゃん」と「まれ」の決定的な違いは笑いのあるなしなんですよね。
(木俣冬)
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