
舞は今週も「お言葉を返すようですが」と正義を貫く。そんな姿を頼もしく見つめる松木は「仲間」以上の感情も抱きはじめたようで……という展開だった。第1シリーズでも何度か恋の予感めいたエピソードは登場している。しかし、いずれも不発。新たな恋の始まりに備えて、ざっとおさらいしておこう。
花咲舞、恋の不完全燃焼エピソードを振り返る
第1シリーズ・2話(2014年4月23日放送)では、「聞いたぞ、正月に振られたんだって」と相馬にからかわれ、憤慨していた舞。同5話(2014年5月14日放送)では元同僚に「ちょっと女子力落ちてるかな〜」と指摘され、「こうしちゃおられん!!」と仁王立ち。恋をする気は満々だ。
第1シリーズ・7話(2014年5月28日放送)で同期の友人に紹介されたレストランオーナー・友田(姜暢雄)は、絵に描いたような好青年で、舞もかなり気に入っていた。ところが、友田の部下・大塚(夕輝壽太)に「オーナーの不正をやめさせたい」と相談され、事態はきなくさい方向に。
一方、第1シリーズ・8話(2014年6月4日放送)では、テラー時代の顧客にお見合いをセッティングされる。だが、残念ながら相手の地方銀行マン(桐山漣)は二枚舌の着服オトコ。
敗因は「メンチカツ→熟成肉」の美しすぎる流れか
さて、今回登場した松木はどうか。窮地に立たされた取引先のために必死で走り回り、「僕は支店長の判断に疑問を感じています」と直談判。支店長に罵倒されても食らいつき、何度頭を下げる。新人の頃、「俺たち銀行が扱うのは金だが、接するのは人だ」と相馬に言われたことが忘れられないという。
誠実な人柄が言動のはしばしに現れる。支店長室で不正の証拠を探していたときも、足音が聞こえると迷わず「ふたりとも隠れてください」と指示。ひとりでドアに向かう。
舞と相馬、松木の活躍により、支店長の不正が発覚。あずみ屋ストアの融資は継続が決まる。あずみ屋ストア社長と松木は男泣きに泣きながら固い握手をかわす。まじめで熱血。
第2話の最後で松木は舞にメンチカツをおごる。冒頭で食べたがっていたアレだ。さらに「この近くにおいしい熟成肉のある店があるんです」と誘うあたりが心にくい。相手が何を喜ぶかよくわかっている。舞は「行きます!」と即答。ただ、メンチカツをもぐもぐ食べながらの返事をするあたりが、デート認識していないのでは……と思ったら案の定、通りがかった相馬も誘ってしまう。"餌付け"という観点からすると作戦は決して間違っていなかったが、流れが自然すぎたか。松木くん、がんばれ。
第3話では、六本木支店で現金300万円が紛失。相馬と舞はテラー(窓口)の恭子(内山理奈)に不振な動きがあることに気づく。次々に支店で起きる事件の合間に、舞は松木と愛をはぐくむのか、それともコミカルな片思い(主に松木)が続くのか。
(島影真奈美)
花咲舞が黙ってないのあらすじ・レビューまとめ