本は電子書籍になったり、CDはダウンロード販売が主流になったり、時代は物質をなくす方向へと向かっています。……が、筆者はその流れに抗いたい。
個人的には物が大っきくなるとうれしいし、数が多くなるとゴージャス感が増した気がします。

それを再確認したのは、こんな空間で遊んできたから。

お昼どき、102個のガチャと真剣に対峙するスーツ族


2016年12月20日は、東京駅が開業102周年を迎えた栄えある記念日だそう。これを記念して、「東京ステーションシティ運営協議会」はタカラトミーアーツとコラボ! その名も「東京駅アニバーサリー記念 ガチャマルシェ」を開催しています。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!


同イベントの内容ですが、まずは開業102周年にちなんで大人からお子さままで楽しめる「ガチャ」102台が東京駅「丸の内地下南口」改札外の「動輪の広場」に大集合!
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

こちらは12月8日~25日まで展開される光景のようですが、なぜこんなうれしすぎるムチャを?
「『ガチャ』は、子どもも大人も楽しめるというコンテンツです。東京駅の102周年にかけ、そういったものを102個集めて何かやりたいなと思い、タカラトミーアーツ様にこちらからお声がけさせていただきました」(運営協議会 担当者)

ガチャを一つ一つ見ていくと、200円だったり100円だったり300円や400円のものなど、様々な種類があるようです。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

「もちろんお子様のガチャも定番でずっとあるんですが、最近は大人向けの捻った内容のガチャも数多く出ています。
他社さんですがキン消し等を通った方たちが今の20~30代になっているので、抵抗がなく欲しいものがあったら回していただけるようです」(タカラトミーアーツ担当者)
東京駅丸の内側だけに平日はサラリーマンの姿も多く、お昼休憩か夕方の帰り際に“ガチャッ!”と回している大人の姿を頻繁に見かけるそうです。

タカラトミーアーツ一押しのガチャはこちらで、「シャクレルプラネット」(200円)という商品が購入できるそう。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

「進化の過程で地球から食べ物がなくなり、木や岩などを食べないと生きていけなくなった動物たちが、咀嚼するためにあごが進化した……という設定です」(タカラトミーアーツ担当者)
今年の3月より発売され、今までに100万個以上を売り上げているヒット商品です。

高さ2メートルのガチャには、スペシャルな景品が入っていた!


また、昨日の20日からは高さ約2メートルの「東京駅アニバーサリー記念“でかガチャ”」が登場!
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

こちらにある計16ボックスのガチャに“アタリ”が混じっており、見事引き当てたら素敵な賞品が必ず当たる「でかガチャ」に挑戦することができます。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!


実はこの日、記者は“アタリ”を引き当てており、運良く「でかガチャ」に挑戦することができました! このイベントで「でかガチャ」を体験する栄えある第1号が私です。
まずは、専用のでかコインを受け取り
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

このコインを投入口に入れる。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

そして、レバーをぐるっと回す。
まるで、昔の大仰な金庫を開けてるみたいですよ!
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

すると「ごっとん!」と音が聞こえ、確認するとでっかいカプセルがごろんと転がってきました。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

カプセルを開けると、中にはプラレールのカプセル詰め合わせと「文具セット(ロゴ入りのペンとメモ帳とシールなど全部で800円相当)」の引換券が入ってました。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

筆者が引き当てたカプセルは、値段に換算すると全部で3000円くらいの価値があるとのこと。この「でかガチャ」を回すと最低でも3000円くらいに相当するカプセルがゲットでき、運がいい人になると以下のようなスペシャルな商品を入手することができます。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

「景品は色々あり、駅構内で利用できる招待券など10数種類があります。中には、東京ステーションホテルのランチセット、ホテルメトロポリタン丸の内のビュッフェランチなど約6000円に相当する商品が入ったカプセルも混ざっています」(運営協議会 担当者)

「普通の大きさの概念をぶち壊したくなっちゃったんです」


ちなみに、この「でかガチャ」は2008年10月にも小机駅で出現しており、今回はJRに約8年ぶりの再登場です。

「当時は小さいガチャばかり作っていたので、大きいものを作りたくなっちゃったんです。マシンもカプセルも大きさが決まってるので、そういうのを一度ぶち壊して『大きいものを作りたいね』って始めました(笑)」(タカラトミーアーツ 担当者)

でかガチャを見ると、たしかに全てがでかい。注意書きもでかいし、
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

コイン返却ボタンもでかい。実際はここを押しても戻ってこない、いわゆる“テイ”のボタンですが……
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

だから、返却口も“テイ”。穴空いてませんでした。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!


それにしても、こんなに大っきなガチャは初めて見ましたよ!
「実は我々の中では、でかガチャを何度もやってるイメージがあったのですが、当時からは年月も経ち、今では知らない人が増えていたみたいです。
弊社としては『ご存知、でかガチャ!』というつもりでいたんですが、驕ってました(笑)。SNS上では驚きのリアクションが多数上がっていたようです」(タカラトミーアーツ 担当者)

また、駅の構内にいきなりガチャスペース(しかも102個!)が現れるというのも不思議な感覚です。
「JRさんとは、池袋駅や秋葉原駅、品川駅など、期間限定のガチャコーナー企画で今までに数度ご一緒させていただいております。普段はおもちゃ屋さんなど置いてある場所に行かないとガチャ体験できませんが、このような場所に設置すると通りすがりの方たちが『そういえばガチャってあったね』と、子どもの頃を思い出して楽しんでくださいます。駅でやらせていただくというのは、弊社としても非常にありがたいところです」(タカラトミーアーツ 担当者)

「でかガチャ」も102個のガチャも、このスペースで体験できるのは25日まで。
ガチャの概念をぶち壊す巨大ガチャが東京駅に出現!

期間中に遊びに行けば、背広姿の大人たちがキラキラした顔で“ガチャッ!”と大人買いしてるはずです。

(寺西ジャジューカ)