脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎

140話はこんな話
東京銀座の3階建てのビルに、お母さんと子供たちのためのワンダーランドをつくることにした。
お買い物もできてそこで遊べて、相談もお友達もできる、子育てを共有できる、そんな空間に、
すみれ(芳根京子)たちは胸をときめかせる。
お腹も夢も膨らむわ
すみれ「藍大きくなったかな」
君枝「1日で・・・」
東京の銀座にビルを見に行ってきたすみれと君枝が帰ってきた場面。こういうナンセンスな話、あるあるである。親(おばあちゃん)バカ・エピソードだ。
その後もおばちゃんの話の飛躍を鮮やかに描き出す。
ビルの話→お土産→「あれよあれよ エレベーターも・・・」→天ぷらを食べた話→「ふんわりねえ、藍ちゃん」→「海老も」→「ふんわりねえ、藍ちゃん」
わたわたして、あれもこれもと話が飛ぶ。記憶も飛ぶ。でも最終的に、すべてが孫の藍に集約するという見事な日常のスケッチだ。
芳根京子の声が徐々に低くなっている。そう、年をとると声が低くなるもの。高良健吾や永山絢斗もそうで、身体と所作と外観から入っていくアプローチを徹底している「べっぴんさん」。蓮佛美沙子も肩まわりの丸さなど、ちょっとふっくらした感じに見せている。なかでもメイクのテクニックにうなる。俳優、スタッフ一丸となって「老い」に挑んでいる。
役者の顔のアップと中身のない大袈裟なセリフの連続でセットも安上がり。久々に15分が長く感じた朝ドラで、てっきり脚本家さんに心の余裕がないのかと・・・。
白髪1本見つけたって…本来その年なら、もう染める程たっぷりあるでしょうに。
銀座から帰って来た、すみれのはしゃぎっぷりや猫背かげん、おばちゃん化がレベルアップしている。芳根ちゃん頑張ってるね。