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「ひよっこ」120話。ようやくわかった、ぱるるは重要だった

       
「親から何かしてもらうことを期待してる。それが子供の証拠です。
自分から親のことを考えて動く。親を赦す。それが大人だと私は思います」


「ひよっこ」史上、最強の名台詞。名台詞の収蔵庫の奥にしまって、数年に一度御開帳されるくらいのありがたさでございました。

みね子は、何も成さない、朝ドラ史上、平凡中の平凡ヒロインのように讃えられているが、こういうふうに物事を受け止めて、実行するほうが、どれだけ非凡で、難しいことか。
それが、みね子と同じ昭和21年生まれの、甘えん坊・由香によって、明確になった120回であった。
ぱるる、たまにしか出てこないが、とても重要な役だった。

脚本がうまいのは、めんどうくさい由香の葛藤の場面に、ヤスハルの弾き語り「この広い野原いっぱい」を挿入し、それを、たまたま省吾と鈴子が聞いて、和んでいることで、間接的に、由香と、省吾たちがつながっているように感じさせること。
ヤスハルは伝言係に相違ないが、とてもいい仕事をする伝言係だ。
大事なのは役割(肩書)ではなく、その仕事の内容なのだ。

おそろしい絵


夜、寝ていた愛子の部屋にやってきた富。漫画家たち(岡山天音、浅香航大)がいないと不安を漏らす。
部屋に入ってみると、ぎゃーーー!!! 
この悲鳴に、帰ってきたみね子たちもびっくり。
富を戦慄させたのは、漫画家たちが描いた、富の絵だった。
「人間よ」と言わせてみたり、白石加代子を、そんなふうにおもしろとして描いて、いいのか不安になるが、圧倒的な超越者だから、いいのか。
白石加代子さまの、ピン!と張った表情筋は、これぞ、アンチエージング。ほんとうに鍛錬を感じさせて素敵だ。

そんなこんなで、楽しい劇伴(題名「茨城一番ごじゃっぺ伝説」)が21週の予告編に誘う。
「吹き荒れるミニスカートは、女たちの解放なのだ」と意気揚々と語るナレーション。
月時計会議は、女たちの解放の前哨戦だったのだ。
(木俣冬)

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「「ひよっこ」120話。ようやくわかった、ぱるるは重要だった」の みんなの反応 3
  • すみれ 通報

    みね子はほんとにいいこと言うねえ。それにしてもヤスハルは音痴。素人っぽさを出すためにわざとはずしてるんだとしたら、うまい。

    21
  • すず 通報

    早苗さんが仕切ってくれたおかげで心の内をさらけ出す由香。誰かに聞いて欲しかったんだね。いきなり印象が変わって素直になったのは、不思議ですが…鈴子さん達との、わだかまりが解ける日も近そうです。

    16
  • ソーダ 通報

    〝大事なのは役割(肩書)ではなく、その仕事の内容なのだ〟 私はこの言葉を年に1度見直したい。

    14
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朝ドラ「ひよっこ」

朝ドラ「ひよっこ」

家族のために懸命に生きる主人公と個性豊かな登場人物たち、そして笑いと涙のハートウォーミングなストーリーで 最高視聴率22.2%を記録したNHK連続テレビ小説。ヒロインのみね子を有村架純が演じた。2017年4月3日〜9月30日放送。

2017年8月21日のレビュー記事

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