連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第20週「ミニスカートの風が吹く」第123回 8月23日(水)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:川上 剛
「ひよっこ」123話。木村佳乃の恥ずかしそうなミニスカートが可愛すぎる
イラスト/小西りえこ

連続朝ドラレビュー 「ひよっこ」123話はこんな話


女も男も、ミニスカートに興味津々になる。

ミニスカートの時代


ついに、ミニスカートの風が吹いてきた!

ミニのトップバッターは、なんと美代子(木村佳乃)だった。
注文品のミニワンピを着てみる木村佳乃。

実(沢村一樹)たちに観られて恥ずかしがる木村佳乃。
かわいい。

すずふり亭でも、ミニスカートが話題に。
みね子も早々に一着買っていた。意外と進んでいるんですね。

男たちの、「ミニスカート」に反応する瞳の動きや輝きが、いかにも特別で、微笑ましいような、なんだかなあというような・・・。

ただひとり、ミニスカートは「女の人の解放」だと、ロックの人・宗男(峯田和伸)は真面目。
「女が変わるなら男も変わらなくちゃいけない」(BY宗男)だとしたら、まず、ミニスカに目の色変えるところから変えたほうがいいんじゃないか。

ヒデはどこへ


平凡さについて悩むみね子を励ますヒデ(磯村勇斗)。
「自信もてよ、自分のやってることに」「人と比べるのはやめようよ」と言うのは、自分の経験から育まれた考えだった。
父親に先立たれ、女手ひとつで育てられたヒデ。
生活が豊かでなかったため、欲しいものも買えず、そのため「人と比べるな それはオトコとしてかっこ悪いんだって」と言い聞かせてきた。

だから、今、すずふり亭で働いているみね子のことも「かっこいい」と肯定する。
そう言われて、たまねぎのせいでなく、嬉しくて涙が出るみね子。たまねぎは、そのための小道具であった。

ヒデはそんなことを言いながら、1日店を休んでどこかに行ってしまう。それがこの先の展開に関わってくるらしいと、ナレーションで明かしてしまう、やや強引な展開。
ちょっと、123回は、強引だったかな、という印象だ。

ヒデの「人と比べるな」も、道徳的過ぎるような・・・。

と、思ったけれど、それが、男も変わらないといけない部分のひとつ思えば、納得できる。
「人と比べるな それはオトコとしてかっこ悪い」と、そんなふうにヒデは、男としてどうあるべきか、に縛られているように思えてしまう。

そのへんの凝り固まった「べき」思考を、女たちのミニスカートでパーッっと吹き飛ばしてほしい。
考え過ぎず、「若さ」を「ばかさ」に変えるのだ。
「ばか」讃歌の金字塔・赤塚不二夫の「天才バカボン」は、ミニスカートが流行り始めた67年から連載がはじまっている。

ブルース・リーの映画『燃えよドラゴン』で「Don’t think, feel」(考えるな、感じろ)という台詞が吐かれるのは、もう少し先のことだ(73年)。
(木俣冬)