池井戸潤原作、役所広司主演の日曜劇場『陸王』。先週放送の第8話の視聴率は3%近く跳ね上がって17.5%。ひょっとして松岡修造効果!?
「陸王」8話。表情が読めないサイボーグ修造の登場で視聴率爆上げ
イラスト/Morimori no moRi

宮沢(役所広司)の思いつきでランニングシューズ「陸王」を開発したこはぜ屋だったが、シューズづくりに欠かせないソール「シルクレイ」の製造装置が壊れてしまった。復旧にかかる費用は1億円。製品が作れないから利益は出ず、チーム「陸王」として契約した飯山(寺尾聰)や村野(市川右團次)らの人件費がかさむばかり。銀行からも見放され、老舗の零細企業であるこはぜ屋の命運は尽きかけていた。何より宮沢の心が折れかけていた。

「チーム『陸王』は解散だ……!」

1億円、会社売却……課題山積み!


「俺に雇われ社長になれっていうのか? 親父や爺さんが必死で守り抜いたこのこはぜ屋を他人に売り渡して、俺はどんな顔して墓に手合わせりゃいいんだよ?」
「このこはぜ屋を、他人に渡すくらいなら、元の足袋屋に戻ったほうがマシだ!」

いつも親身な坂本ちゃん(風間俊介)の提案は、こはぜ屋の売却だった。世界的アウトドア企業のFelixが「シルクレイ」に興味を持っているという。このFelixの社長が松岡修造演じる御園丈治というわけだ。しかし、宮沢は坂本ちゃんを矢継ぎ早に罵倒する。

宮沢の頭には会社を売るなんて考えは一ミリもない。「親父」も「爺さん」も「墓」も経営にはまったく関係ないのだが、宮沢の中では大きな存在を占めているようだ。家でも宮沢は会社の売却について大地(山崎賢人)と言い争うが、2人の背後には亡くなった先代夫婦(宮沢の両親)の顔写真が掲げてあった。