第6週「叫びたい!」第34回5月10日(木)放送より。
脚本:北川悦吏子 演出:田中健二
34話はこんな話
いきなり生原稿にコーヒーをこぼしてしまった鈴愛(永野芽郁)だが、事なきを得る。
東京第1日目
「ひとりで食べるご飯はあっという間やな」
はじめてのひとり暮らし。のり弁で夕食。
こういう経験は二十歳以上の人だったらたいてい実感できそう。
秋風羽織の用意してくれたアシスタント用の寮は、秋風の12億円の邸宅とは雲泥の差で、昭和の香り漂う古いアパートだった。
庭木がプテラノドンのように刈り込んであったりしてちょっと変わっている。
ボクテ(志尊淳)と裕子(清野菜名)との共同生活となるようで、34話ではボクテが自己紹介。
あっけらかんとゲイであるとオープンにしている人物だ。宇太郎(滝藤賢一)の本棚を受け取っていてくれて、鈴愛に渡す。
本棚はぶかっこうだがヒノキ製。裏に、晴(松雪泰子)のへそくりのお裾分けが貼ってあった。
父母のことを思って泣きながら本棚をすりすりする鈴愛がかわいらしい。
一方、岐阜では、鈴愛の不在を、律(佐藤健)と菜生(奈緒)、楡野家一同が噛み締めていた。
秋風羽織の凄さ
鈴愛は、秋風羽織(豊川悦司)の生原稿にコーヒーをこぼしてしまったが、アシスタントがすばやく処理して、大事になることはなかった。コーヒー色の原稿がみるみる修復されていくからすごい。
そもそもなぜ、斜めになったデスクの上にコーヒーを置いている? という視聴者の疑問(「あさイチ」で華丸も言及)は、こぼれそうな危険な場所に置いて、そのスリルを感じさせながら描くことが、秋風の嗜好だったという種明かしがされた。
「変態なのよ」と菱本(井川遥)。
そんな菱本が、秋風邸を案内。
家の値段などを明かすところなど、ノリは民放のバラエティー(豪邸拝見的な)。
3階が仕事場、2階がリラクゼーションルーム。ゲーム機や名画やビリヤードなど、秋風の好きなものが並んでいる。ヤコブセンのエッグチェアがあるある。
鈴愛がテトリスらしきゲーム台の前で「バッババババ バババババ」と歌い、「歌わなくていいです」と菱本に制される。
秋風のプライヴェートルームはちょっと開けて寸止め。
ユニークな登場人物、装飾が凝っている仕事場と下宿。これからの東京生活が楽しみだ。
きょうの菱本のデニム生地ぽいピンクハウス(NHKだからブランド名はドラマ内で言えないみたいですが)かわいかった。

漫画を描くとき一定のテンポを設定する秋風がCメジャー7のコードでと指定した漫画。
90〜92年別冊マーガレットで連載されていた。
「チープスリル」
秋風羽織の凄さ
「おはよう日本 関東版」の高瀬アナは、やっぱり33話にすごく感動したらしく、この朝も朝ドラ前トークがあった。
このひとがひとりでイノッチと有働アナのいない分を担っているように感じる。
(木俣冬)